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過去・現在・未来の視点で地域コミュニティを見つめ直す。繋がる喜びと紡ぐ責任。当時、人生二毛作目の14歳。

2013年に自分が住む武蔵小杉を知るために、仲間と一緒に立ち上げた「こすぎの大学」。こすぎの大学を通じて現在の街を知ると共に、多くの出会いを通じて街の歴史も知るようになりました。

川崎市映像アーカイブ

川崎市の市政ニュースの映像記録をまとめた「川崎市映像アーカイブ」。昭和27年から平成19年までの市内の様子を記録した約720本の映像がホームページで公開されています。

1924年に川崎市が誕生し、2024年には市制100周年を迎えます。
その間、まちの風景は大きく変わってきました。
川崎市では、市が保有する過去の映像を広く公開し、映像を通じて川崎のまちの過去の姿や人々の生活、そして今も残る姿を知り、私たちのまち・川崎の未来を考えていきたいと思います。
川崎市映像アーカイブより

大学生を通じて知った川崎市映像アーカイブ

2019年2月に開催した第75回「こすぎの大学~大学生が感じる武蔵小杉の課題と可能性 Vol.2~」。フェリス女学院大学 春木良且教授とゼミの学生たちが川崎市映像アーカイブを題材にして武蔵小杉の歴史的価値と共に未来に向けた可能性を研究し紹介してくれました。恥ずかしながら、僕はこのイベントで始めて川崎市映像アーカイブを知りました。

20200830_フェリス女学院大学

20200830_グラレコ

川崎の今昔を語る夕べ

大学生を通じて川崎市映像アーカイブを知ってから9か月後、今度は僕が川崎市映像アーカイブを題材にして、地域デザイン活動に関する紹介をすることになりました。

2019年11月21日、川崎市市民文化局市民文化振興室主催「川崎の今昔を語る夕べ」というイベント。川崎市にも大きな浸水被害をもたらした台風19号から1か月後ということもあり、台風19号の体験を通じての気づきをこすぎの大学の過去授業と川崎市映像アーカイブを織り交ぜながら紹介しました。

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武蔵小杉と多摩川

2016年3月の第36回「こすぎの大学〜武蔵小杉と多摩川〜」の先生役 STEP CAMP代表 寒川一さんから学んだ「タワーマンションと多摩川、安全と安心」。2016年の熊本地震直後の授業でした。寒川さんからは大地震が発生してもタワーマンションは耐震構造なので安全ですが、余震が続く中、みなさんは安心でいられるでしょうか?という投げかけ。確かに安全ではあるものの、ずっと大きな揺れが続くのは不安になる。マンションの外に出ても落下物の可能性もあり不安に。その時、多摩川河川敷は広いので安心な場所であり、武蔵小杉の財産ということ。(注)津波等の心配がない時に限る

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僕らにとって財産である多摩川河川敷が整備された時の記録映像「多摩川にすてきな広場」(昭和42年)。

武蔵小杉と市民ミュージアム

台風19号の災害があった2019年の最初の授業は市民ミュージアムの見学会でした。2019年1月の第74回「こすぎの大学〜武蔵小杉と川崎市市民ミュージアム〜」では、先生役 川崎市市民ミュージアム 副館長 林司さんが貴重な作品が収納されている地下収蔵庫も特別に紹介してくれました。見学から9か月後、まさか浸水被害にあうとは誰もが予想もしていませんでした。

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川崎市市民ミュージアム開館10周年を記念しての映像「開館10周年市民ミュージアム」(平成10年)。

かわさきFM

こすぎの大学を開校してから何度か出演させていただいている「かわさきFM」。こすぎの大学を通じて多くの方々と出会って川崎の魅力を知ると共に、その魅力を僕なりに言語化できるようになってきました。川崎の魅力は、7区それぞれに個性があり、個性を活かしたコミュニティがあること。そして、それぞれのコミュニティが緩くしなやかに連携し、One Kawasakiとして川崎の魅力を発信していること。

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1996年、今から24年前に誕生した「K-City」(現、かわさきFM)。周波数79.1MHzに込めた思いは「川崎の7区(79)が一つ(1)になること」。

自分が住む街の過去・現在・未来

川崎市映像アーカイブを通じた「歴史」と、こすぎの大学を通じた「現在」の取り組みを通じて、地域デザインや地域コミュニティの意義を見つめ直しました。

地域コミュニティを通じて、地元の人と繋がる、コミュニティと繋がる、新しい自分と繋がるなどの「繋がる喜び」を得られます。同時に、この喜びを他者や次世代に向けてペイフォワード(恩送り)することが大切と考えます。そのためにも、過去を知る、今を楽しむ、未来を創ることによる「紡ぐ責任」を意識していきたいと思いました。

過去・現在・未来の視点で地域コミュニティを見つめ直して学んだこと

台風19号を通じて改めて地域コミュニティを考える機会になりました。街の財産や文化を創り上げるには多くの時間を要しますが、失うのは一瞬。「繋がる喜び」と「紡ぐ責任」を常に感じながら、武蔵小杉の街をこれからも仲間と一緒に楽しみつつ、同時に川崎市映像アーカイブのように記録を残し続けます。将来、誰かが見て何かを感じ取ってもらえればうれしいです。



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