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「がんばれない時は向き合わない」という選択肢を持ってもいい

2020年夏、連日猛暑が続いています。リモートワークが半年ほど続いている方もいて、その環境も相まって知らず知らずのうちに疲労が蓄積されていないでしょうか?
私も自分が思っている以上に疲弊していたようで、昨日(8/16)までがんばれなくなっていました。
お盆休みも含めて4日間(8/13〜8/16)、何もしない時間を持つことでようやく先週までの自分をふりかえることができるようになったので、そのふりかえりを書いてみようと思います。


ここ数ヶ月の生活スタイル

ここ数ヶ月で変わったことは、ゆめみへのジョインとフルリモートワーク化です。ゆめみでの業務は多岐に渡るのですが、基本的には規則的な時間帯での稼働です。そのためリズムはつくりやすかったと思います。
もともとクライアント先での業務や、移動する機会が多く、仕事をする場所を選ばない仕事スタイルであったため、フルリモートワーク化については大きな問題はありませんでした。
2020年4-6月の生活スタイルとしては以下のような感じです。

・7時半 起床
・9時-18時(19時) ゆめみ業務
・19時(20時)-23時 イベント登壇/参加
・23-2時(3時) 複業、学習
・2時(3時) 就寝

2020年3-5月はオンラインでの場づくりの知見を得るために、様々なオンラインイベントに参加、また主催/登壇する機会を平日・週末を問わずにつくっていました。
この時期に得た知見がその後、現在に至るまで生きていると思います。
複業としては個人的にご相談いただいているコンサルティングやファシリテーション、研修プログラム開発、書籍執筆等です。
とくにこの時期は以下の書籍執筆に取り組んでいました。(宣伝)

一日一日に目一杯予定を詰め込んでいる感がありますが、実際には余裕もあり、また一定のリズムができていたため、忙しくとも充実しているように思っていました。
この時期には。


徐々に崩れていた生活リズム

徐々に疲れが溜まってきたなぁという自覚はあったものの、それは連日のイベント登壇/参加のためであると思い、疲れを感じた時にはペースを落とすようにしていたのですが、気がつけば2020年7-8月の生活スタイルは以下のようになっていました。

・8時半 起床
・9時-18時(19時) ゆめみ業務
・19時(20時)-23時 イベント登壇/参加
・21-2時 寝落ち(集中できない)
・3時-5時(5時半) 複業、学習(集中できない)
・5時(5時半) 就寝

疲れから寝落ちしてしまうことで、タスクがずれ込んでしまうことは致し方がないものの、「集中できない」シーンが増えていることが問題でした。最初は疲れているから集中できないと思っていたのですが、「集中できない⇒無気力」といったように徐々に状態が変化していきました。
いまふりかえってみると、この変化に気づくことができるのですが、当時はこの変化に気づくことができませんでした。集中できないのは疲れからだろうと思い込んでいたことと、休めば回復するだろうと思い込んでいました。
そのため、この「集中できない」要因に気づくことができなかったのです。


ストレスが無気力を生む

集中できない⇒無気力から、何か元気が出ない、何か具合が悪いという状態が続くことになっていましたが、そのピークが8/13〜8/16でした。
せっかくのまとまった休みだったので、この4日間で取り組むことをいろいろと考えていたのですが、それらにまったく向き合うことができずにほぼ何もせずにだらだらと過ごしました。
(横になってマンガ読んだり、ドラマやアニメを観たりと過ごしました)
そうしようと思っていたわけではなくて、結果的にそういった過ごし方になったのですが、これが結果的に自分の状態を改善することにつながりました。

自分の状態が改善することで、それまでの自分をふりかえることができるようになったのですが、そこでようやく気がついたのが、この無気力の要因がストレス+疲労であったことです。
強いストレスを感じるシーンがなかったので自覚できていなかったのですが、「自分が思うようにできていない」と感じることが積み重なり、自分にとって好ましくない環境が続くことから神経伝達物質のバランスが乱れ、さまざまな精神・身体症状を引き起こすことになっていましたのでしょう。

「自分が思うようにできていない」ことは自分自身が思い描いていることがなかなか実現できなかったり、自分が描きたかったことが他の場所で実現されてしまったりとか、そういった小さいストレスの積み重ねは強いストレス下にある状況と同じ影響を自身に与えることを身を持って体験しました。
いま思えば過去にも近しい状態に陥ったことはあったのですが、その要因はこの小さいストレスの積み重ねだったかもしれません。


がんばらない、向き合わないことを選択してもいい

無気力な状態に陥った時に改善する方法としては、良質な睡眠・栄養バランスの取れた食事・生活のリズムを整える、と言われます。それらはもちろん大切なのですがそれ以前に「がんばれない時には向き合わない」ことも必要かなと思います。
一旦距離を置く、みたいな感じで。

仕事上の都合や目の前のタスクをこなすために、この「向き合わない」ことを選択することは難しいかもしれません。そしてストレスに苛まれながらパフォーマンスも上がらず、自身の状態を悪化させるループに陥ってしまうこともあります。
私自身、過去にこのような状況に陥った時、がんばって向き合っていたこともありますが、無気力な状態に陥ってしまうと本当に何も手をつけることができなくなるのですよね。その状態が続いている間の悪循環のループは仕事だけではなく、日々の生活にも影響が出てきました。
ですので、「向き合わない」という選択肢を持つようになったのですが、この「向き合わない」は以下のような意味合いです。

○「向き合わない」=「一旦距離を置く」「視点を変える」
×「向き合わない」=「放置」

直接的に向き合うのではなく、少し脇に置いてみる、向き合い方を変えてみる。状況によっては他の人に任せる、リスクやペナルティを払ってもスケジュールを調整するという方法を取ってもいいかもしれません。
真っ正面から向き合う、取り組む以外の選択肢もあると思うのです。


他者や身体との対話から気づきを得る

日々の生活において、自分自身で気づくことができるかもしれないのですが、一旦ハマってしまうとその要因は自分だけでは気がつくことができなくなってしまいます。
視野が狭くなってしまう、俯瞰して物事を見ることができなくなってしまうのですよね。
今回、私が気づくことができたのは他者と身体との対話からでした。

他者との対話
自分の状態を話すことができる、対話することができる関係性であったり、場があれば、そこでの他の人からの言葉や視点によって、「そうか、自分はそんな風に見えているんだ」「最近のことかと思ったらもっと前からだったのか」といった気づきを得ることができるかもしれません。
私は毎週配信している「放課後の空き地」でメンバーとの対話で今回気づき、ふりかえることができるようになりました。
(この場を借りてメンバーに感謝)

身体との対話
フルリモートワークが定着してきたのですが、ミーティングやタスクが詰まっていることもあり、朝から晩までモニターの前にいる時間が増えてきました。
そうすると、必要最低限の行動となってしまって、自分の思考や視点が切り替わるきっかけを得られなくなってしまいます。
そのため、朝起きたら家の外に出て1時間くらい散歩する、ミーティングが終わったら5分間ストレッチする、といった機会を設けることで、意識を自分の身体に向けるようにします。身体から得られる情報量は思っている以上に膨大で、他からは得がたいものがあります。
最近、以下のような身体との対話の機会を設けることで自己内省の時間ともなっています。

・普段歩かない道のりで、1時間ほど散歩する
・ミーティングが終わったら、部屋を出てストレッチする
・自転車に乗って1時間で往復できる距離を移動してみる


がんばれなくなっていたことで、noteも書きあげることができなくなっていたのですが、noteを書きたいのに書き上げられないのも小さなストレスでした。「できない自分」がくやしくて。
自分のスイッチが切りかわった感があるので、大量にたまっている下書きを書き上げて公開していこうと思います。

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