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オンラインのスクラムマスター研修の学びをサービスデザインに取り入れる

少し前の話になりますが、2020年6月1〜5日の5日間にオンラインではじめて実施されたScrumAllianceの認定スクラムマスター(CSM)研修に参加しました。
以前からスクラムをきちんと理解したいと考えていたので、スクラムマスター研修に興味があったのものの、他の学習を優先していたこともあり、今回まで参加するに至りませんでした。今回はじめてのオンライン研修が実施されることを知って、オンライン研修の知見を得られる機会でもあったので、これは参加するしかない!と思って参加、そして認定スクラムマスターを取得しました。

研修からオンラインテスト、認定資格の取得までオンラインで完結できるようになったのは2020年6月以降ですが、どういった内容で、どのように進められたのかなどを書いてみたいと思います。


なぜスクラムマスター研修に参加したのか

研修の参加理由は前述した通りですが、一般的にスクラムマスター研修に参加する方はPMやエンジニアが多いかと思われます。実際、非エンジニアで今回の研修に参加していたのは私だけでした。
プロダクト開発をチームで進める手法として「スクラム」は各所で導入・実践されていると思われます。私自身もこれまでにスクラムを導入したプロジェクトに関わったことはありましたし、書籍やオンラインの情報でスクラムの知識をインプットすることはできました。

スクラムを学ぶために参考とした書籍

ですが、私はスクラム導入されたプロジェクトに参加したことはあるものの、スクラムを理解しているとは言い切れず、また私は組織開発/事業開発にスクラムを導入することに取り組んでいたため、スクラムの本質を理解・体験する機会としてスクラムマスター研修に参加しました。


オンラインで実施されるスクラムマスター研修

過去にスクラムマスター研修に参加された方々からは、「オンラインでどうやって実現したのか?」と言った点が気になっていることと思われます。社内のスクラムマスターからもその質問をもらっていました。
スクラムマスター研修はスクラムトレーナーによって内容は変わります。今回のトレーナーはMJ(Michael James)さんとAki(榎本明仁)さんで、グループワークが主体でした。9-14時の間に休憩を挟み、4時間x5日間=20時間がこの研修に充てられた時間でした。

zoomとmiroを使ったオンライン研修
zoomとmiroを使った研修やワークショップは最近増えていますが、その使い方がとても参考となりました。
zoomはログインすると、参加者全員を「共同ホスト」に設定されて、事前設定されたブレイクアウトルーム内の移動は各参加者自身で行うことになります。ブレイクアウトルームの移動はホスト側で行われることが多いかと思われますが、このように参加者自身で移動できるようにするのは面白いと思ったことと、zoomでつくる場の可能性を広げてくれたように思います。

そしてmiroの使い方としても、「1つのボードを5日間通して利用する」「グループワークの進行に合わせて要素を追加する」という2点が特徴的であり、今回の研修における学びと体験を高め深まることにつながっていたと思います。
1つのボードを研修期間を通して利用することで、前の日に行ったことを振り返ることできる、グループワークの進行に合わせて講師が要素を追加してくれることでゲーム感・ライブ感を持つことができて、参加のモチベーションが高まりました。

以下は研修で使用したmiroの全体キャプチャです。

スクリーンショット 2020-07-26 22.28.02


研修に参加して得られたもの

たくさん得られたものはあるのですが、ここで挙げるとしたら以下の4つになります。

・スクラムの理解
・スクラムのユースケース
・オンラインの場のデザイン
・ともに学ぶ仲間

スクラムの理解したというよりも、これまでインプットしていた情報が研修におけるインストラクションやグループワークを通して、点と点がつながった、シーンがイメージできるようになったという点が理解につながったと考えています。
講師や一緒に参加したメンバーから現場におけるユースケース、そしてそのユースケースの前後の文脈を知ることができたことも、スクラムを導入していく上で大きな価値でした。
そして、今回のオンライン研修で知り得たオンラインの場のデザインは、オンラインにおける場づくりの可能性をも広げてくれました。オンラインの場はまだまだ可能性を秘めています。
5日間という期間ではありましたが、濃密な時間を一緒に過ごしたメンバーはともに学ぶ仲間だと思っています。研修後にもオンラインで集まって話す機会を持ったり、実はオンラインなので全国から参加していたりと、オンライン研修だから知り合えたメンバーでした。


スクラムを組織やサービスデザインに取り入れていく

正確に言うと、スクラムを組織開発/事業開発に導入するのではなく、スクラムの概念や手法を組織やサービスデザインのプロセスに取り入れていくのかもしれません。
スクラムは固定化されたものではなく、組織やプロジェクトに合わせてその形を変えていくものなので、その柔軟性を保ちつつ、取り組みを続けていければと考えています。

これを具体的にサービス化したものが「YUMEMI Service Design Sprint」です。これは企画フェーズにスクラムを取り入れつつ、自走するチームをつくりあげていくサービスです。
このサービス自体も形を変えていくですが、以下の記事で取り上げてもらっていますので、合わせてご確認いただければと思います。



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