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一の坂川に、あの日の桜が舞う。

山口県山口市にある一の坂川は観光地として知られ、京都の鴨川のような風情に4月は桜並木、6月はホタルが舞い踊ります。

2018年3月26日、わたしは2年間の準備を経て、念願の市町村一周の旅を出発させました。同日、スーパーカブで転倒してしまい、右膝に全治3カ月分の大きな穴が空いたことは、書籍や旅の話でも鉄板ネタになっています。

あの日のことは、忘れないようにしていますよ。
痛かったですからね。まず。

旅メーターという訪れた市町村数を可視化できるメーターをサイト内に作って、今どれくらいの市町村を巡ったか分かるようにしていたんです。

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終盤。いい感じですね。ここまで来ると、旅してる、って。

メーターを旅の初日から公開していましたが、怪我の影響で、初日から暫くはこの(↓)状態でした。

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わぁ。

まるでワンボール、ノーストライク、ツーアウト。

これはもう空振り三振ですよ。

要は、すごく情けなかったですし、心も痛かったんですね。


はい。前段が長くなりました。

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タイトルに戻って、山口市の一の坂川にはじめてやって来た日は、怪我が一番ひどい時でした。山口市の親戚のおうちで療養させてもらっていた中で、行きました。カブに乗れないから、電車に乗って。駅へ行くまで右足を大いに引きずって歩いて、階段を何分もかけてのぼって、席を親切に譲られて電車に乗って。

ひぃ、ふぅ、言いながら辿り着いた一の坂川は、桜が満開でした。

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足を引きずって歩いていたのに、写真を振り返るとあまり痛そうに感じられなくて。それほどに、わたしにとって一の坂川は、傷が癒えるような場所でした。カブに乗れなくなって、市町村一周なんて遠い夢になって。そんな時に咲いていたあなたは、膝と心の傷をどれほど癒してくれたことでしょう。

そしてつい先日、一の坂川を再訪したんです。偶然でした。それがすごく嬉しくて、あの日の怪我のこと、桜並木の景色が、一気に蘇ったんです。

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ああ。僕はあの日、ここで桜並木を見ていた。どうやら今は、柿が実っているようだ。それでも川の音、緑の草木、山並みの形、変わらない。

嬉しくて、歩きました。

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季節は秋。それでも僕には桜が咲いていました。仮に桜が目の前には見えなくても、今の景色へ繋げるトランジションのように、あの日の桜が舞っていました。

思い出の場所は、大切な場所。
大切だから、
「あの頃はね…」と口元がゆるくなるのでしょう。


一の坂川が、また好きになった。
と、いう話。

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写真家。日本の全ての市町村に行ったことがあります。Twitter/Instagram"@katsuo247"

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コメント (2)
なんて素敵なところなんでしょう😊
このうつくしい景色に一目惚れして、一気に「行きたいところNo.1」になりました。
すごく素敵でため息が出ます。
桜並木を愛でながらのんびりお散歩したい。

この前twitterにアップしていたシュウメイギクも、この地に咲いていた子なんですね🌼
本当にかわいらしい😊
ふんわりと包み込んでくれて、泣きそうになるくらい優しい写真たちです。
わたしもこの桜が見たかったです!ありがとう!!
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