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写真を販売します。2019


じぶんで初めてカメラを買ってから10年が経つ。
その間、機材の変遷はあるものの、デジタル・アナログ両方を通過しながら、”撮る”ということはなんだか続けていて。(続けているというより、続いている。のほうが近いか。)

写真のいいところはヴィジュアルの記録と、記憶の感情を呼びさますスイッチになること、そして誰かの目を借りれることだと思う。

「この人の目(心)で世界をみてみたいなぁ」と思うことないですか。
僕はたまにありまして。実際に他人の目をくり抜いてしまうと色々あれなので無理なのですが、写真には少しそれが可能になる要素がある。ので、好きです。

僕は日常の(別名:lifeの)、光や風、風景、景色、色、揺れ、静寂、拡がり、大きさ、些細さ、痕跡、影、躍動、うれしい。
そんなものをおいかけてしまいます。

カメラを、特にフィルムカメラを持ってからは、”自分の心がどんな時に動くか”に自覚的でいるようになりました。

その瞬間がシャッターを押す時になるので。



個人的な趣味ですが、毎年の年末に自分が1年でどんな写真を撮ってきたのかを振り返ることにしています。

今年の自分はどんな景色に出会い、ハッとしてシャッターを押してきたのか。さりげない瞬間も、エポックな瞬間もカメラロールや現像したフィルムが教えてくれます。

どれも押したくて押した。撮りたくて撮った瞬間で。

そういう瞬間の連綿が今年であるなら、今年もやっぱり生きてよかったなぁなんて思うわけです。

また、この振り返りは、「あっという間だった」という風に感じるかもしれない大人の1年間も実はいろんな景色の集積だったのだということを確認できる。という意味でも良いです。

なんだかんだ1年という時間はそれなりの量です。365回も日が昇って沈んだんです。やっぱりそれなりに「うれしい」や「かなしい」や「きれいだなぁ」や「うわぁ〜」が詰まっています。

例によって、今年もそんな作業をしていて。
今年は「写真を売ってみよう。」と思い立ちました。
(足を怪我して家にばっかりいるせいか、「市場に出してみるのは面白い。」という友人の言葉に啓発されたのか、なんとなく写真と仕事を重ねて検討したことがあるからなのか。)



写真を部屋に飾るって。なんというか、、、もの好きのすることというか、ニッチというか、、しかもわざわざ買って、それを飾る人って日本では少ないと思います。写真集ですら買う人めっちゃ少ないと思います。

そんな中で、額装したアートピースとして写真を誰かに渡す意味って?と、ずっと考えています。他者の生活になんらかの良い効力をもたらせるのか?そういう疑問です。



今年の春頃、友人に写真をプレゼントしました。

僕の撮った写真をいたく褒めてくれるので、「それだったらあげよう!」と思い、自分で焼いた写真を額に入れてプレゼントしたのですが、その友人宅に行くと僕の写真がわりとしっかり飾られていて。

水平線を撮った写真なのですが、静かでひろくて、ちょっと気持ちが落ち着くような感覚になる写真で。撮った僕自身も好きな1枚です。

こういう気持ちになる装置が家にあるのはいいかもしれないなぁと思いました。

僕は世界を他者の目で、違う解像度のレンズで見ることがうれしいと思うときがあります。

目の前に存在しているものが同じでも、どんな風に見ているか、どんな粒度でどんな角度でそれを見ているかで、経験や感受することはまるで違くて。

その違いが、新しい世界をみせてくれるようで好きです。

僕の写真も願わくば、誰かにとってのそういう装置になるといいなと思っています。



今年、フィルムで撮った写真の中から4枚を選んでみました。

色々候補はあったし、悩んだのですが、4枚。
4って数字、ちょっと縁起よくないから3にしたいとかもあったのだけど。4枚。

プリントした写真を家具職人さんが作ったしっかりした木製の額に納めました。

部屋の中に飾って、たまに眺めるなどしてもらえると。

そしてまたもしよければ感想などを教えていただけるとうれしいです。(販売は各1枚のみです。)




No 01

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高台に登って海を望む。
海面に当たった光がまあるく反射する。
空が白い。雲が白い。光は透明だった。

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こちらからNo 01の写真を細かく見れます。


No 02 (Sold out)

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水平線。
まっすぐ。拡がる。
自分が向こう側になってしまうような
果てのなくなるような解放感がある。

高校時代、とりたての免許を行使して、
友人がドライブに連れて行ってくれたことがある。
車やバイクが大好きな友人だった。

銚子(千葉県の端っこ)で美味しい海鮮を食べて
(ちなみに今でも僕はたまにそのお店にゆく)
帰りに灯台に寄った。

その灯台には”地球がまるく見える展望台”
というものがついていて。そこに登って水平線を眺めるとなんだか本当に地平がまあるく見えた(ような気がした)。

しばらく水平線を眺めて
「行こうか」と言って帰ってきただけなのだけど
なんだかずいぶん心にスペースができて、すっきりと落ち着いた気分だった。

それ以降。なぜだか水平線を眺めることが好きで。

何か浄化されるような。リセットされるような。
日常の浅い呼吸を深くしてくれるような。吐いてなかった息を吐けるような。空白に入っていくような感覚になります。

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こちらからNo 02の写真を細かく見れます。
※No 02はSoldとなりました。ありがとうございました!


No 03

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ドアを開けて、外に出る。
あたりに夕日が射し込みはじめていて
全てのものが淡いオレンジに光る時間。
一日の中にそんな時間が数分存在している。

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こちらからNo 03の写真を細かく見れます。

No 04 (Sold out)

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見逃してしまいそうになる日々の「おっ」を摘み集めておきたい。
日々が膨らむ。

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こちらからNo 04の写真を細かく見れます。

※No 04はSoldとなりました。ありがとうございました!



〈基本情報〉
価格は各15,000円(内:額代4,000円)です。(税込価格です。)

購入方法は以下でお願いします。

katsumatajundesu@gmail.comにメール
記載して欲しいことは以下です。
件名:写真の購入希望
a.お名前
b.購入希望の写真の番号
c.ご住所(発送先)
d.直接引き取りの希望の有無
e.お電話番号
f.返信先のメールアドレス

※各1枚しか販売しません。かぶってしまった場合は先着順とさせていただきますのでご了承ください。


頂いたお金は全て来年(2020年)開催予定の写真展の開催費用にあてたいと思います。以上。何か質問などありましたら気軽に上記のメールアドレスに送ってください。

とても長くなってしまった。
最後までお読みいただきありがとうございました。


かつまた

お読みいただきありがとうございます!