外国に漂う

他者からの目線をいちいち考えながら自己発信してるつもりだが、結局は上手くコントロールできておらず、主観とエゴ丸出しの思考を日々、外に吐き出している。でも心配は無用。他者からの目線なんて、そもそも存在しない。ぼくは主観で都合のいい客観を作り上げているだけだから。誰しも、頭のなかは全て、自分勝手だ。

こんな前置きをわざわざしておいてなんだけどぼくは、もっと外国を旅してみたいと急に思った。でも「旅」をしたり、「旅好き」を自称したりする若者には、世間一般で、ある種のイメージが与えられる、気がした。やけに「活発」なような、ちょっと「キザ」のような……。全く悪いことじゃないけど、そのイメージと、ぼくの理想像と、等身大の自分を結ぶと、イビツで大きな三角形ができあがってしまって、心地悪い。

言い方を変えれば少しはマシかもしれない。外国を旅する、ではなく、外国に漂う、と表現するのはどうか。調べたら「漂う」には「ゆっくりと、無責任に、あるいは自由に暮らす」という意味があった。ぼくがしてみたい「旅」のイメージにぴったりだ。1~2週間でもいいから、観光名所をガツガツめぐるではなく、知る人ぞ知る穴場に行くわけでもなく、危険を冒すわけでもなく、現地に溶け込もうとするでもなく、一人でどこか外国に漂ってみたい。卑近な言い方をするならば、外国でニート生活をしてみたい。なんでこんなに外国に行きたいのかは、よくわからない。実際に行ったら行ったで、寂しくなったり、日本と違うものごとに怖くてビビったりするときもあるだろう。でも概ね、いい気持ちになる確信があるのだ。

もちろん本気でやろうとしたら、色々なハードルが現れるわけだが、やる気になれば、不可能ではないよなあと思う。とりあえず今は妄想だけに留めておく。なんとなく、オランダかフィンランドに行きたい。理由は、ない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?