#3 愛する人を守る事が出来ますか?
目の前で大切な人が助けを求めていたら、あなたは助ける事が出来ますか?
この言葉を最初に聞いた時は衝撃を受けたのを今でも覚えています。
当時の僕は、自信をもって「はい!」とは言えませんでした。
僕はライフセーバー、ライフセービングアスリートとして活動しています。
ライフセーバーは、海水浴場やプールで見掛ける監視員です。
事故を起こさないように未然に防ぐ事、また事故がもし起こってしまったら助ける事を仕事にしている人です。
ライフセービングアスリートとは、レスキュー力(救助力)向上を目的に作られた競技を行うアスリートの事です。
ライフセービング競技は海とプールの種目に分かれていて、更に海はオーシャンと言われる海の中で競う種目と、ビーチを走る種目に分かれます。
ライフセービング競技すべてに言える事は、事故を未然に防ぐ為、愛する人を守る為に競います。
ライフセービング競技の理念は、ゴールの先に救う命があるという事です。
ゴールが本当のゴールではないのです。
なので、ライフセービング競技は他のスポーツと違い、鍛えれば鍛えるほど、自分自身に自信が付き、そして人を安心にする事が出来ます。
僕は数ある種目の中から、90mビーチスプリントという種目で、日本一!全豪マスターズ1位を目指して挑戦しています。
前置きが長くなりましたが、なぜ挑戦しているのかをお話させて頂きます。
挑戦するわけ
理由は3つです。
①努力は報われるのか
②悔いない人生
③ライフセービングを広める
①努力は報われるのか
90mビーチスプリントという、陸上100mのように砂浜を走る種目なので、当然、足が速いと思われるかもしれませんが、僕は速くありません。
学生時代はサッカーをやっていて、中学校の時は、それが理由で先輩の試合に出れなかったり、同い年からいじられたり。
高校の時は、それが理由で負けた事もありました。
しかし、適切な知識と技術があれば足は速くなると言われています。
それは本当なのか?
もし本当ならば、もし僕が速くなれば、僕と同じように悩んでいる人を助ける事が出来る。
そう思い挑戦しています。
②悔いない人生
学生時代の部活動を悔いなく全力でやったか。と聞かれたら、やっていません。
特に高校時代は、なにかとさぼり、言い訳をしていました。
今思うと、恥ずかしい気持ちで一杯です。
僕は過去に一度、トレーナー会社に所属させて頂き、日本代表選手やダンスボーカルグループのトレーニングサポートをさせて頂いていました。
人生かけてトレーニングしている人を間近で見ていたら、悔しさが溢れ出て、情けなさを覚えました。
それと同時に、全力で取り組んでいる姿が格好良く、羨ましくも見えたのです。
学生時代の惨めさを思い出し、悔いは残したくないと思い、再度挑戦する事を決めました。
③ライフセービングを広める
鍛えれば鍛えるほど、愛する人を守ることが出来、人々に安心を与える事が出来る。
こんな素晴らしい活動を僕は知りませんでした。
きっと読まれている方もほとんど知らないと思います。
しかし、夏の海水浴シーズンは過酷です。
真夏の炎天下の中で朝から1日中、熱中症の危険、肌にも目にも悪い、助ける事があれば自分の身も危険に晒す。
これが長い所だと2か月間。
公務員でもない僕らは、強制する事は出来ず、お願いしか出来ません。
更に給料も低い。
しかし、やっている事は人々の為。
もっと多くの方に知って欲しい、そしてライフセービングの価値を高めたい!
ライフセーバーが増えれば、より安心安全な海が増える!
一人の力は微力ですが、少しでも一人でも多くの人に届けたいと思っています。
当然ながら、僕が挑戦したいからやっています。僕自身が選んだ道です。
過酷なのも承知です。
ですが、毎日トレーニングを積み重ね、弱点を克服し、日本一、全豪マスターズ1位になります。
そして、悩んでいる人を救い、手を差し伸べ、一人でも多くの方にライフセービングを知ってもらい、価値を高めていけたらと思っています。
とはいえ、ライフセービングだけでは食べていく事が出来ません。
それをどうしたら変える事が出来るのか。
ここはまだまだ課題が一杯です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
あなたの隣にいる大切な人を守る為に、是非ともライフセービングを覚えておいて頂けたら嬉しいです。
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