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夢のある人事の仕事

「人事」と一言にいっても様々な役割や仕事がある。

一番分かりやすくイメージしやすいのは何と言っても採用だろう。
逆に労務だとか制度設計とかになってくると、人事を経験したことがない人からすると、その実態がつかみづらいように感じる。

私自身も、自分が人事職に就くまでは、、、いや、労務関係の仕事を担当するまでは、人事が持つ機能や役割についてはほとんど理解が出来ていなかった。


私の人事職におけるスタートは、採用の業務である。
そして採用にも色々ある。

正社員、契約社員(パート、アルバイト含む)の採用、
新卒採用と中途採用、
障がい者採用
派遣社員採用(正しくは採用ではないが)
などなど。

この中で最も夢のある仕事だと感じるのは、やっぱり「新卒採用」だろう。

登場人物がとにかく若い。
選考に参加する候補者は二十歳前後の学生がほとんどだし、採用担当者も比較的若手の社員が多い。

新卒採用の面接時に、将来の目標(やってみたい仕事)だったり、志望動機だったりを尋ねると、すごくキラキラとした目で、明るい表情で思いを語ってくれる学生がなんと多いことか。可能性の塊のように感じる。

もちろん、彼らも「就活モード」でスイッチを入れてきているのは、こちらも承知している。それでもやっぱり眩しいほどの青さを感じて、清々しい気持ちになる。それと同時に、擦れてしまった自分を思い知らされる。

私が就活生だった頃と比べると、現在の就活生というのはどうにも大変そうに感じることもある。なんせ情報が多い。
SNSでもGoogleでも、少し調べれば有象無象に情報が出てくる。その中で自分に合った情報を選び取るだけでも相当に労力が必要になる。
それに企業側の採用手法も複雑化していて、インターンに参加していないと本選考を通過することが出来ないなんていう都市伝説まで生まれてしまうほどだ。

何が正解か分からないなかで、一つの進路(就職先)見つけるために試行錯誤することは今も昔も変わらないけれど、情報が無ければ えいやっ と勢いで進むしかなかったところが、情報がありすぎることで、どれだけ準備を重ねたってキリがない。

そりゃ就活が大変に感じてしまってもしょうがないと思う。
でもって、苦労して入った企業でミスマッチが生じたときには、もう目も当てられない・・・なんてこともある。

それでも、学生の皆さんはあまり悲観的にならないで欲しい。
どんな会社に入社するか、どんな仕事に就くかも大事なことではあるけれど、どのようにその会社にたどり着いたか、就職活動でたどったプロセスやそこに至る思考の方が後々重要になってくることだってある。

自分を理解しながら、自分の人生を少し前に進めるプロセス。それが就活なのだと思う。

そういうひたむきな姿勢を面接で感じると、とにかく応援したくなる。許されるならば、その場でキャリア相談に乗りたいくらいだ。(許されることは中々ないけれど)


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ちなみに私は採用業務の中では、新卒採用より、よりリアルさとシビアさを感じる中途採用の方が業務としては好きだったりします。
人事業務は広範囲にわたりますが、どこに面白さを感じるかは実にバラエティ豊か。
「採用」はまさに入口。そこがスタートなんだよな。

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