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面接官はもっと色々話したい。

今日も一日面接官の日。
新卒採用の面接を朝から6件。
面接は集中力が求められるので、けっこう疲れる。

けれど色々な人の話を聞くのが面白い。
面接じゃなければ、もっと自由に質問して話を聞かせてもらいたいと思う候補者に出会うこともある。それは新卒でも中途でも変わらない。

自分取り組んでいる課題と同じようなことに取り組んでいる人がいると、肩入れしそうになる気持ちをグッと堪える。

もっと言うと、自分と共通項を見出した相手に対しては、ポジティブな評価を下しやすいという認知バイアスが働くことがあるので、より一層慎重になる。

面接は、採否判断に必要な情報を集める、ある種のパズルのようなところがある。いい人がどうかという抽象的な判断ではなく、○○のスキルを持っているか、□□という行動特性を持っているかといった具合にかなり具体的に必要条件が定義されていて、面接の中で判断材料を拾い集めていって、一定以上当てはまれば合格となるし、当てはまらない、或いは枠外に飛び出してしまうものがあれば、不合格となる。

中途採用であれば、経験とかスキルといった要素も採否判断の重要なポイントになってくるけれど、新卒の場合は、基本的には未経験者の採用だから、純粋に行動特性(或いは性格)といったところと、地頭のよさみたいなところの割合が大きくなる。あと、基本的なコミュニケーション能力と。

あとはその特性をどのように表現するかといったプレゼンテーション能力のよううなところも重要になってくる。
限られた時間の中で、どのような自分を表現するか。
そのための材料にどのようなエピソードを選ぶか。

そんな風に考えると、面接の採否判断においては
候補者がどんな人か?ということよりも、どのように面接という場でパフォーマンスする人か?の方が重要なのかもしれない。

企業側が求める人物像と、候補者が表現しようとしている人物像と、そのための材料(過去の経験、考え)などが同一線上に重なる割合が大きいほど、合格に近づいていくのだろうな。


面接官に人を見る目はあるか?というのは、よく問われることである。
結論から言うと、30分とか1時間という限られた時間の中で、見ず知らずの人の全てを見抜くことなど、誰にも出来はしない。ただ、採否判断に必要な情報を集める能力の高さが、面接官としての人の見る目の高さに繋がっているのだろうな。

さて、明日も面接、面接。




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