夏が嫌い

思い立ってnoteなんか始めてみた。ぼんやりと自分の文章を残しておきたいなーと思いつつ、昔のmixiだとかアメブロとかの自分の投稿を思い出せば、それはそれは所謂黒歴史的なものだったので、あれと同じようになる事を恐れて中々始められなかった。あの頃よりはきっと多分中身も安定して大人になっているはず、じゃなきゃ困るので、自戒も込めて色々書いていこうと思います。


こういう時、最初の投稿で何を書くかが問題になる。なんでもそうで、新しいことを始める時の最初の一歩は中々踏み出せない。私は特に変化が嫌いで新しいものが苦手。バイトも部活も生活環境も人間関係も、一度始めたら中々途中で変えられない。部屋の家具の配置が決まれば早々模様替えはしないし、服はなんの冒険もせず同じ店で買い続ける。(これについては年齢や流行によって妥協しないといけないのが悲しい)

なので最近は無理やり変化を選ぶことにしている。断捨離してみたり、ずっと憧れていたロリィタの服を着てみたり、バンドや写真や音楽なんかも、全部無理矢理一旦やってしまう。始めてしまうとそこからは簡単なもので、これまで他人事だったものが急に内側に入ってきて、自分のものになっていく。この感覚は結構楽しい。

noteについても、面白くなる予定なんか全然ないし、そのうち飽きるかもしれないのだけど、ロリィタの服をとりあえず買ってみたときの気持ちと同じ勢いでアカウントを作った。こういう時自己紹介から始まるのだろうか。経歴を書くのか。生い立ちからか。出身って生まれた土地?育った場所?書き方やバズり方、ルールとかあるのだろうかと考えると途端に億劫になってきたので、最初の投稿は最近毎日元気で楽しいよって事を徒然書いていくことに決めました。

私のことを書きます。今のところ、別段人より幸せな生活を送っているとは思わないのだけど、それでも好きなことを仕事にして、猫がいる広いベッドで(暮らす上でここは譲れない)ごろごろしながら今日の占いなんかを流し見て結果に一喜一憂してる自分は幸せなんだろうなと思う。最近は特に楽しくて、その理由のひとつが夏が過ぎて冬に向かっているからなんだと気づいた。

私夏が嫌いなんだよね〜。と、いろんな人が言うけれど、私からすればそんなの全然同じレベルの夏嫌いではない。私は季節柄サンダルを履けなくなった頃から既に「あと半年もすればまた暑くなる‥」と思ってしまうほど夏が嫌い。夏は身を縮めてなるべく屋内に閉じこもってやり過ごしきるのを待っているので殆ど楽しい記憶がない。地球が半回転する間ずっと夏が来るのを疎んでいる。夏は暑さから集中力が逸れるのかよく怪我をする。左脚に2年分の夏に起きた不慮の事故での痕が残っていて、タイツを履く度それが目に入ってきて、その度夏は来るなと思う。浴衣を着てお祭りに行っていたあの頃の気概はもう無いし、そもそも「夏はこうして楽しむもの!」みたいな気持ちでやっていただけな気もするので、気付いてしまったこれから、再燃しないだろう。

そんな憎き夏が過ぎ去って、朝晩はニットのカーディガンでは寒くなった。きりっとした空気は澄んで感じて、空は高く、雨も減った。大好きなハロウィンの時期から年明けまで、きらきらとウキウキする街。自分の気持ちが安定しているから空も川も街も輝くのか、逆なのか、どっちなんだろう。

こうしてとりとめのないことを書いていたら20分が過ぎた。書きたいことなんか、一旦始めれば山ほどある。音楽の話、ロリィタの話、昔恋人とお祭りに行った話、お店のこと、周りの人のこと、いつか本を出したいこと。なんとなくになっていた事がまとまってくる。億劫なことをとりあえず始める。それを癖づけるために取り組んだことのひとつがnoteなんだと言えるように、のぼせそうになっている湯船の中から最初の投稿を終えます。読んでくれてありがとう、これからも、よければ。


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