ICL(眼内コンタクトレンズ)手術・後編

手術当日編です!

▽手術当日
浜松市で日本最高気温に並ぶ41.1度を記録した8月17日、手術日を迎えました。手術後は就寝まで、テレビ、書籍、タブレットなどの画面を見られないということで、午前ではなく、午後の手術を選択しました。なお、手術の3日前から1日4回の点眼の必要がありますが、特別な制限などはありませんでした。
ICL(Implantable Contact Lens=コンタクトのインプラント)手術を具体的に説明すると、眼球の外側にある角膜と少し内側にある水晶体の間のスペースにコンタクトレンズを埋め込むというものです。白内障の手術に近いものがあるそうです。もっと詳しく知りたい方は、以下のサイトなどをご覧ください。
https://www.sbc-lasik.jp/care/icl/
https://icl-japan.net/about/

13時30分にクリニックに到着。待合室に座っている間、瞳孔を開くための目薬を、時間を空けながら看護師さんが打っていきます。1時間で5回ほど。

14時30分に待合室から移動し、リクライニングチェアがあるリラックスルームのような部屋へ通されます。ここでも瞳孔を開く目薬、麻酔の目薬をおよそ5分おきに点眼しながら、手術の説明などを改めて受けます。マリンスポーツをやっていそうな男性の看護師で、とても丁寧に説明してくださいました。


15時、瞳孔が開ききった状態を確認し、手術室へ。歯医者で使用するような椅子を豪華にしたような上下動可能のベッドに横たわります。
少し無愛想な執刀医、先ほどの看護師と男性2人が手術に当たります。ここで最後の麻酔用の目薬を打ちますが、かなり目に染みます。「目に染みますので、もう開けないでくださいね」と言われ、3分ほど目を閉じます。その後、キューブリックの映画『時計仕掛けのオレンジ』のごとく、まぶたが閉じないように、上まぶたと目の下部分をテープで固定。まばたきできない状態となり、その上から目の部分だけくりぬかれたシートをかぶります。
この状況で、少し右を向き、先に眼内コンタクトを埋める右目から消毒。ホースのような器具からドボドボと出る消毒液で眼球を直接洗います。
すると、視界の上方に強烈な光りを放つ照明器具(?)が頭上から伸びてきて「まぶしいですけど、頑張って見てください~」と執刀医の先生。30センチ上くらいの距離から豚の鼻のような2つ穴が空き、ピンク色の光源を必死に見つめます。

不安と緊張で全身がガチガチにこわばるなか、手術開始。

特殊な目薬投入で一瞬にして視界がにごり、眼球を指で押さえられる感覚、目に何かの施術をされている(3ミリ切除して、筒状に巻いたコンタクトを入れているんでしょう)感覚はあります。痛みはそこまでなく、麻酔のときの染みとまぶしさが勝っている状態。そうこうしているうちに天井の蛍光灯がくっきりと見えて、右目の施術が終わりました。ここまで10分ほど。
左目も同様の施術を行い、こちらは少し慣れてきたのか、「あ、今、眼球の外側を切ったな、コンタクトを入れたな」というのが何となく分かりました。

切開する部分は3ミリ程度で、その穴から筒状の眼内コンタクトを入れ、角膜と水晶体の間のスペースで広がるそうです。

合計およそ20分で、手術が終了。両目とも処置の最後にバロック音楽のような謎の音が流れてきて、アシスタントの看護師さんが「20秒です」と言ったくらいに音楽が止まりました。あれは何だったのだろう。

なお、(おそらく)こちらが不安にならないように、「今から切ります」などの経過説明は医師の口からは一切ありませんでした。

手術終了した瞬間に、目は染みているものの、視力が戻っているのが分かりました。

その後、目を閉じて20分ほど休憩。麻酔がまだ効いていて、目の回りがしびれている感覚が残っています。眼圧検査と医師の診察を経て、手術は終了。できるだけ何も見ないようにして、千葉の自宅まで電車を乗り継いで帰りました。

炎症や細菌が入り込むのをおさえる3種類の目薬と、飲み薬をもらったのですが、夕食を食べ終えた後の午後7時30分ころ、吐き気をもよおして、苦しかったです。午後8時に強引に寝て、何とかやりすごしましたが、内服薬の「オラセフ」が合わなかったのか、手術にアレルギー反応を示していたのかは、分かりません。

▽手術翌日以降
手術当日は濁りや光の見えづらさがあったのですが、一晩寝て午前6時頃に起きると、どうでしょう。世界を全て4Kテレビで見ているような光景が眼前に広がりました。感動というか、不思議な感じ。
翌日検診のため午前10時にクリニックへ。両目とも0.04→2.0に上がりました。見えすぎて、疲れを感じることもあったと思います。2日目、3日目は、目のごろごろ感や、コンタクトという何か異物を入れている物理的感覚がありました。

また、切開した眼球の外側部分は、皮膚の切り傷と同様に、圧力がかかると痛みます。そりゃそうですね。
術後1週間までは、違和感は続いたものの、徐々に少なくなっていき、10日ほど経過すると、ほぼ自然に過ごせるようになりました。顔をバシャバシャと洗うことや、お風呂でも水が目に入らないように注意する必要があり、夏のためやや大変でした。また術後1週間はお酒が飲めません。肝臓も少しきれいになった気がします。

9月に入り、手術から約2週間が経過しました。
炎症を押させる点眼は今も続けていますが、夜になると光の周囲にハロ(光の輪っか)が見えますが、あまり気にはなりません。夜寝る前に、20年のコンタクト生活の習慣が残っており、眼球を指で触ってしまったことはありますが、今のところ、快適に過ごすことができています。

20歳代で手術を受けていれば、快適な期間が続き、コスパも上がるので、受けようかどうか迷っている若い方は、早めに受けてしまうことをおすすめします。

もし、興味がありましたら、手術費用が2~3万円オフとなる紹介がありますので、ツイッターのDM(@mktmtk)などで、お気軽に声がけください!

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