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椎葉村の観光スポットvol.3 推定樹齢800年!村を見守る十根川神社「八村杉」を訪れる

椎葉村には、たくさんの巨木があります。名前のついていないものや、地元の人しか知らないような場所にある木も含めると、数え切れないほどです。

その巨木の様を例えるならば、映画「となりのトトロ」に出てくる大きなクスノキのように、見上げると思わず感嘆の声がもれてしまうような圧倒的な存在感があります。神秘的ともいえる雰囲気を、椎葉の巨木たちにも感じてもらえるのではないかと思います。

そんな椎葉村の巨木の中でも一、二を争う名所となっているのが、十根川とねがわ神社の「八村杉やむらすぎ」です。

十根川神社は、椎葉村の鹿野遊地区・十根川集落にある歴史ある神社です。

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十根川神社は(中略)縁結びの神様として崇敬され、古くは八村大明神やむらだいみょうじんと呼ばれていました。
村内に伝わる古文書『椎葉山由来記』『椎葉山根源記』には、椎葉の山里に隠れ住む平家残党への追討使那須大八郎が、最初の陣屋を十根川に構えたと記されています。この陣屋を椎の葉でいたため「椎葉」の名が起こったとも記されています。
【参考サイト】椎葉村観光協会 十根川神社<https://www.shiibakanko.jp/tourism/spot/spot18>

さらに十根川神社の向かいにあたる地域一帯は「十根川重要伝統的建造物群保存地区」とされ、「椎葉型」といわれる独特の建築様式の民家とそれを支える石垣が並び、美しい歴史的景観を保っています。

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いざ、「八村杉」の元へ!

神社の鳥居をくぐると、早速立派な杉の木が。
初めて訪れた皆さんはほぼ必ず「おお〜これか〜!」と見上げるのですが、実はこれは八村杉ではないのです。もっと奥に進みます。

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右手に本殿が見えてきました。その裏手にそびえ立つのが、目的の八村杉です。

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ついにご対面です。写真に入り切らないこの高さ。ずっと見上げていると、少し首が痛くなるほどです。数字で表すと高さ54.4m、根回り19m。樹齢およそ800年で、国の天然記念物にも指定されています。

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実はこの八村杉、平家残党を追討するために椎葉に派遣され、この十根川に陣屋を構えたとされる源氏の武将・那須大八郎が手植えしたとの言い伝えが残っています。

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那須大八郎は、椎葉へ逃れてきた平清盛の末孫である鶴富姫と出会って恋に落ち、2人は子を授かりながらも引き裂かれる運命を辿りました。この伝説にまつわる名所は椎葉村内に数多く残っており、村の一大イベント「椎葉平家まつり」も2人の悲恋物語が題材となっています。

そんな話題は、また別の機会にご紹介したいと思います。

執筆・中川薫(https://note.com/kaoru_nakagawa/)

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