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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#教育

心地よさの源泉は「単純作業」にあり?AI時代に際立つ瞑想空間としてのキャンプ

広大な北海道キャンパス内にみずから野外教育のためのフィールドを切り開き、プライベートでも渓流釣りや山菜採り、キノコ狩り、バックカントリースキーなど一年を通して野山を歩く。國學院大學北海道短期大学部・田中一徳教授が「北海道の冒険王」と称されるゆえんです。 そんな田中教授に今回語ってもらうテーマは「野外活動における瞑想」について。 自然の中でさまざまなアクティビティに取り組んでいると、時間を忘れて没頭してしまうことがあります。と同時に、精神的なリフレッシュを感じるというのは、

PBLで育ち、受験を経験し、独学に躊躇がない自分が子の学びにどう取り組むか(前編)

移住の話をしていると、 「しのさんは、進学校とかそういうものに行って、いわゆるエリートの道を進んで、それで今山奥にいて、子どもの教育とかどう考えているんですか」 という質問を受けることが多い。 まずなんでそんな質問を受けるのだろう、というところから問いを立て始め、自分なりに半年弱ほど色々調べてきて、様々な符号が合う箇所が見えてきたので、備忘録的に記載しておこうと思う。 受験は大体経験したが、覚えてるのは違う記憶確かに、桜蔭というキレキレ女が集まる(または様々な意味でオ

三角関数や微分積分の教育は本当に必要か。

三角関数や微積分の有用性に疑問を投げかける政治家の話があった。それに対して私のTwitterのタイムラインでは蜂の巣を突いたようにこれらの有用性や美しさを表明するツイートで溢れた。しかし同時に疑問を湧く、若者の時間は貴重だ。大学はその希少性を理解しているだろうか。 この難題を考えるために、ブライアン・カブランさんの本「教育反対の経済学」を読んだ。ちなみにこの本の価格が4800円と高いし、それに負けず中身もとてもボリューミーだ。 この本の中身を紹介する前に幾つかの前提をみな

158.親への教育

『親を対象にした教育事業をやりたい』 僕の夢である。 塾講師、家庭教師のバイトをして 思春期の子供たちとその親と 関わるようになった。 そこで感じたのは 親の子供に対する接し方の違いが子供の命運を分ける。ということ。 この考える理由を3つに分けて考えていきたい。 コミュニケーション能力 生徒と喋っていても 会話のキャッチボールが できない子がいる。 こちらから呼びかけても まともに返事をせず会話にならない。 何度も会っているので 初対面が苦手とか