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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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2021年7月の記事一覧

『他人も自分と同じ感覚だろう』という考えを捨てたら人生楽になった。

「なんかこれ好き」「なんかこれはいやだ」 多くの人がこの感覚を持って、そしてこの感覚に従って、 選択したり、発言したりしていると思います。 その好き、きらい、苦手、気になる、の感覚が だいたいみんな自分と同じと思い込んで過ごしていました。 この思考はかなり疲れるし、ときに危険なもので、 この考えを捨てることによって人生が劇的に変わったので 書いてみたいと思います。 ・『他人も自分と同じ感覚だろう』とは 学生のころ嫌いな先生がいたり、校則に納得していなかったり、社会人に

負けるな、先生。

あの頃の小学校の担任の先生と、同い年になった。 久しぶりに実家に帰ったら、廊下の壁に、私が小学生の頃に描いた絵がそのまま飾られていて、そのことを思い出した。 「図書館から"挿絵の一切ない小説"を借りてきて、そこに出てくる登場人物や風景を想像で描いてみよ」という課題が出た時のものだ。ロードオブメジャーの心絵が私の中で爆発的ヒットを遂げていた時に読んだ、主人公たちが野球に打ち込む小説を選んで描いた絵だ。 絵本や図鑑などの絵や写真が多い読み物から、徐々に小説へと読み物の幅が広