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#2 男と女はなぜこんなに違うのか

今回から本格的に進化心理学について考えていきたいと思う。

男女でこんなにも行動や性格、得意なことが異なるのは環境や社会の影響ではなく、生まれつきで男女の本性である。要するに男性と女性の脳の構造が異なるのである。その異なる点は子孫を残すときにも反映される。男性は子供を産むのに15分あれば、可能だが女性は最低でも9か月、通常は数年かかる。そのため、男性は生涯子供を作る数は理論上無限であるといってよい。しかし理論上である。そこで繁殖の成功率(適応率)、繁殖ゲームにおける勝者と敗者の格差を考える。この適応格差は2つの事を意味する。1つ目は男性のほうが女性より一生子供を作れない可能性が高いことである。男性の方が適応度のばらつきがあることは、適応度の低い男性(モテない男性)は女性の最低線よりはるかに下である。2つ目に適応度の高い男性(モテる男性)は一人の女性が生涯に産めるよりもはるかに多くの子供を持てることになる。女性はせいぜい一生に25人程度しか産めないが、適応度が高い男性は多くの子供を残せることになる。ここから分かることは男性は適応度のばらつきが大きいため、男性同士でより良い女性を競争して奪い合う。そのため、男性は女性よりもはるかに競争的、攻撃的、暴力的であることが言える。暴力等で捕まる人のほとんどが男性であるのもこの適応度のばらつきが大きいためであると説明できる。逆に女性は適応度のばらつきが小さく、子供を産める人数が限られているため、基本的に社交的で慈しみのある性格であると考えられる。また女性は肉体的に弱いため男性よりも周りとのコミュニケーションや交流を通して安全性を保ったため、女性の方が会話やおしゃべりが好きなのも進化心理学から推測することが出来る。

このようにして男性と女性の違いを解説してきた。この性格の違いを今の世界に当てはめてみるとどうなるか最後考えていきたいと思う。21世紀の世界では戦争や暴力が法によって規制されている。そのことで元々攻撃的だった男性は暴力をふるうことが出来なく、男性的な性格が世間で受け入れなくなっている。昔までは体罰やセクハラが日常であった世界から男女平等が実現するレベルまで進化していった。そのため、男性が女性化してきていると考える。「草食男子」という言葉が流行ったがこれは現代の世界に対応した結果、男性が女性化してきていることを象徴していると考えられる。さらに男性の脱毛が流行しているがこれも女性化している現実であると推測できる。


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