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心の在り方

【将来の夢は何ですか?】
この質問が幼稚園の頃から大嫌いでした。
誕生日月を迎えるたびに、先生から聞かれるのです。
ある子は「サッカー選手」
ある子は「ケーキ屋さん」
ある子は「お金持ち」

そんな風に元気に答えられる子が羨ましくて、答えられない自分が恥ずかしくて、幸せでいたい誕生日のはずが苦手になっていました。

「今はまだ考え中です」
そうやって小学校低学年からずっと逃げてきました。

さて、20歳を超えた今、今一度自分に問うてみる。
【将来の夢は何ですか?】

やっぱり答えはまだ出ていません。やりたいことが無いわけじゃないんです。理想の大人像のようなものはあるし、こんな風に生きていきたいとも思う。
それでも【将来の夢】という言葉がすんなり入ってこないのです。もしその夢があと10年で叶ってしまったら、僕はその後をどう生きていけばいいか分からなくなってしまいそうです。
未来からの逆算は大切です。よく分かります。でも目の前の確かな1歩が、実感が僕には必要なんだと思います。1秒先、1分先、1時間先の未来、少しでも良くなるように、そのための今になるように、将来という漠然とした未来を想像して生きれない。今を生きることしかできない不器用な人間なんだと思います。

【将来の夢は何ですか?】

ずっと幸せを噛み締めるのは難しい。
辛いことの方が多い。でも振り返るとその辛さが今の幸せに繋がっていたりする。
だから確かな今を生きて、生きて、生きて、

最期にこう思いたいのです。

そこで【将来の夢】は初めて叶うと思います。

いい人生だったと実感して死ぬこと。


「人はたった1度だけ生まれて、たった1度だけ死んでいく」


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