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THE NEW MINI CROSSOVER 旅で見つけたもの 2

前回の旅の続き。

四井さんにご紹介いただき、有機野菜を育てている石毛さんのクレイジーファームへ。ここではいろんな色や形の珍しいお野菜をたくさん育てています。クレイジーという名前のとおり、ひとクセありそうなたのしそうな農場。この日はトマトとインゲンの収穫をさせてもらいました。アーチ型の支柱に絡まりながら育ったトマトとインゲンのトンネルをくぐりながらお話を聞きました。この旅の間中ずっと雨雲が空にかかっていたのですが、幸いこの時間帯は雨も降らず青空が少しだけ顔を出していました。雨が集中して降るとトマトが水分を余分に吸収してぱかっと割れてしまうそう。毎日の天候によって出来不出来も変わってくるお野菜たち。

獲ったばかりのトマトを食べてみると、口のなかでいろんな味がはじける。酸味、甘み、苦味、、渋味も隠れていたかも!味がとっても濃いのです。それからネックレスにできちゃうくらい細長いインゲン、紫色のおしゃれなインゲンもいました。見た目も中身も個性的な石毛さんのお野菜は、県内のイタリアン、都内のレストランでも使われているくらい大人気。いったいどんなふうに育てられているんだろう。もっといろんなお野菜知りたいし、お話を聞きたいし、次はゆっくり、またすぐ!

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長野県諏訪市に移動してリビルディングセンタージャパンへ。

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リビセンさんは人が住まなくなったお宅の片付け、解体から、使われなくなった古材や古物の回収、販売、物つくりのワークショップ、古材を使った家具作り、空間デザインなどいろんな活動を行っています。役目を終えて使われなくなった物に価値を見出し命を吹き込むことで物が生まれ変わり、人が暮らすことで町は生きていく。人と物、人と町の気持ちのよい暮らしの循環を教えてくれる場所でした。

代表の東野さんにお話を伺い、心に残っているのは物を回収することを「レスキュー」という言葉で表現されていたこと。解体から出た板や柱、細かい木材などの古材も保管され販売されていて、そのひとつひとつにレスキュー番号とどこから来たものかがわかるように記されていました。木材の種類、色、古さ、傷、へこみ、古材の状態は様々で、これが家の中のどこで使われていたのか、築年数は相当経っていたのだろうかなど、住んでいた人の暮らしを想像することができます。施設内には古材の他にも窓ガラスやドア、食器、布、衣類などの生活雑貨も、いろーんなものが置いてあります。物のレスキュー。その時代にしかない残すべき文化や歴史、もしかしたら誰かの思い出も一緒に大切にすることにもなるかもしれません。

一輪挿し作りでは大工作業などでは廃材になってしまうような手のひらサイズくらいの木の切れ端を使いました。用意してもらった物の中からひとつ選んで、ドリルで穴を開けて、削ったり磨いたり。手を加えない野性味も、素材を生かしつつ綺麗に整えるのもそれぞれ、みんないい。四井さん宅で感じたことをそのままここでも感じました。ないものはなんでも買えばいいし古くなったら捨てればいい、そんなふうに生きてきたかもしれないけれど、資源を無駄にしたくはないし、ごみだって増やしたくない。リビルディングセンターには暮らしのヒントがいっぱいです。ガラクタに見えるものも、本質を見つめる力と想像する力があれば、それはもしかしたら宝物かも。

一階にはカフェもあって、壁も家具も古材を使ってデザインされていて素敵空間でした。帰り際、美味しそうなカレーの匂いがして後ろ髪を引かれたので次来たら絶対食べる!と心に決めました。笑




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