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Come Back Home 2022 at 猪苗代野外音楽堂 ありがとう!

8月7日、9th Anniversary presents Come Back Home 2022 at 猪苗代野外音楽堂。

イベントが終わってツアーが始まり慌ただしく過ごしていたら気づけばもうずいぶん経っちゃいました。タイムラグごめんなさいー。

あらためて、お越しいただいたみなさま、携わってくださったみなさま、ありがとうございました!

初の手作りの野外イベントで始まってみるまでどうなるかまったくわからなくてずっとドキドキしてました。
来てくれたみんながとってもあったかくてやさしさいっぱいもらいました。振り返るともうすでに夏の良い思い出。ほんとうにありがとう!

みんなにとっても良い時間だったかな?どうだったろう?

全てが行き届いていたわけじゃなかったと思うし、なんか困ったこと気付いたことあったらおしえてね。

さて。周年に地元で何かしたいという想いがきっかけで去年から始まった猪苗代野外音楽堂とわたしの共同企画。福島県内のなかでもこの場所を選んだのは、東北ライブハウス大作戦や県内のライブハウスの人たち、想いのあるたくさんの人たちが携わって生まれた野外音楽堂だったから。
東北ライブハウス大作戦は、津波で被災した沿岸部の町に人が集まれるライブハウスを作るためたちあがったプロジェクト。被災した町や人に想いを寄せる人が集まって、形になって、また心が動いて、あったかくてあつい輪が広がっていく場所。こころで通じ合う人との繋がりにわたしは救われたし、そのあともずっとライブハウスという場所は歌う人生を支えてくれたよ。宮古、大船渡、石巻。そして猪苗代野外音楽堂。

野外音楽堂とは言っても常設ステージがあるのではなくて、イベントのたびに1からステージをボランティアチームで設営しています。ステージ設営やブースのほかにも、ソーラーパネルや蓄電池、木札大作戦の木札の設置も毎回。労力がいることだけれど、この猪苗代の自然のなかだからこそものすごくやりがいがあるなぁ。
そしてライブするための電力は太陽光発電で100%自然エネルギー。スタッフさんやボラチームがイベント前にソーラーパネルをぴっっかぴかに磨いてた、愛。泣

8月頭に東北は大雨で一部被害があって、準備しながらもなんだか心配で、人はこれから自然とどう関わっていくべきなのか、問いながら準備期間中この場所をたくさん歩き回ってました。この場所使わせてねって木にお話しするとか、雨がえるたちを踏まないように歩くとか、そんなことしかできないのだけど。

不安を拭ってくれるみたいに、準備期間中も、天気予報では雷マークだった当日も、良い天気でいてくれました。
光、いっぱい注いでくれてありがとうー。

会場装飾はこんなかんじ。

草木でいろんな色に染めた福島コットンの手ぬぐいを、木と木の間をつたって行くように。福島生まれの綿と自然から抽出した色とりどりな色が、風にはためいて、光をやわらかく含んで、この場所にとっても馴染んでた。去年販売したものと同様、いわきの綿畑Kitenさんの生地。

ステージ設営や会場装飾も猪苗代野外音楽堂の運営スタッフやボランティアチームとあーだこーだと和気あいあいと準備して、人の力いっぱい感じたよ。なんと、父も母もお手伝いしに来てくれていた!

こちらは重鎮感!猪苗代野音が始まった当初からの。文字も、それを支える木たちも、力強くてかっこいいー。


飲食、ワークショップの出店ブースも交流の場になっていて良い雰囲気だったよ〜。
わたしはひとつひとつ見て回るつもりがあまり余裕がなくゆっくりできず、、是非ここのお店の何が美味しかったとか楽しかったとかおしえてくださいな。

今回イベントで出るゴミを削減するために、飲食用のカップやお皿やカトラリーの持参を呼びかけていたのだけど、持って来てくれてる人がたくさんいてとっても嬉しかった!イベント終了後、ごみ袋3、4つくらいだけだった!すごいよー!ほんとうにご協力ありがとうございました!ごみ問題、今後も考えてトライしてみようと思ってます。


さあ、開演!!

まずは磐城じゃんから遊劇隊さん。
いわきじゃんがら念仏踊りはお盆になると新盆を迎えるお宅を訪ね、鎮魂の祈りが込められた念仏を唱え、鉦と太鼓を打ち鳴らしてまわる念仏踊り。
終戦記念やお盆が近いこの時期にこの場所でまわってもらいたくて、みんなにじゃんがらさんがいる福島の夏を感じてもらいたくてお呼びしました。亡くなられたかたの鎮魂のための念仏とともに、今生きる私たちのことも鼓舞してくれる。力強くってこころの奥まで響く。

本番前に、参加しませんか!とじゃんがらさんから声をかけていただき、正直恐れ多い気持ちだったのだけど、見よう見まねで参加させていただきました。わたしは踊りは苦手。笑 歌もサプライズで替え歌にしてくれたり、周年おめでとうございますー!のかけ声もとっても嬉しかった。じゃんがらさん、伝統芸能という認識もあって神聖なイメージを勝手に抱いていたのだけど、こういう血の通った人と人のあたたかい地域の交流の場でもあるのだなぁって、新たな発見がありました。盆踊りだもんね。いつかみんなで踊りたいなぁ。

お次は OLAibi + KOM_I さんたち。
素敵な女性だなぁと気になっていたおふたり。来てもらえて嬉しかったなぁ。猪苗代の自然の中で、OLAibiさんの野性味あるビートにKOM_Iちゃんの声が浮遊するのはどんな心地だろう?どんな感覚だろう?と、思い切ってお誘いしました。
対、人だけでなく、その場にいる全てのものたちと関わりながら作り上げられていく自由で本能的な野生の重奏、とっっても気持ちよかったです。ど頭、湖のほうから登場したコムアイちゃんがまるで天女のようでした。音楽の垣根をこえて、生きること、表現することとは?という問いの深みをしなやかに体現するおふたりはうつくしいなぁと感じるし、音楽家でもあり芸術家なのだなぁと思うのです。


そして、ORANGE RANGE YOHさん。
震災で傷ついた東北の町に、助けを必要とする全国の仲間たちのもとに、いつだってこころを寄せてくれて、沖縄から駆けつけてくれる大好きな先輩。この日も夏フェスの合間を縫って福島に来てくれました。
ORANGE ORANGEの時のYOHさんももちろんかっこいいのだけど、誰かとアコースティックでセッションする時のYOHさんのベースラインはパーソナルな一面が滲み出るのかな、あったかいやさしい沖縄の風のよう。小学生の頃からORANGE ORANGEの大ファンで憧れのような存在だったのに、こんなにも自然でいさせてくれるのは懐の深さでしょうか。ずっと来たかったと言ってくれていた猪苗代に来てもらえてほんとうに嬉しかったなぁ。
東北が遠い町の話じゃなくて自分ごとのように動き続けてきたYOHさんみたいに、私も沖縄のことを感じたい考えたい学びたいそして動きたいな。沖縄のエイサーもいつか見に行きたい!



YOHさんとのセッションが終わってひとりの演奏。パッと顔をあげたらキャンドルのあたたかい灯りがゆらめていて、その向こうに聴いてくれるみんながすごくやさしくて、全然ひとりぼっちじゃなかった。
毎月11日の月命日に福島に灯りを灯し続けるキャンドルジュンさんのキャンドル。身を削りながら生命燃やしていく、祈りと希望の灯り。綺麗だったなあ。どんなふうに歌っていたかをあまり覚えてなくて、ただただしあわせな時間でした。

お月様も真上に。

改めてデビュー9周年のこの日にたいせつな福島で一緒に過ごしてくれてありがとう!!

また福島来てねん。

そして来年10周年に向けて感謝巡礼ツアーももう始まっています。7本目が終わったところです。伝えたいこと伝わるように鍛練の日々です。
各ライブハウスのスタッフさん地元のアーティストさんゲストアーティストさんお客さん、その町の魅力や産物、とてもとてもたのしくまわらせてもらってますー。是非、遊びに来てください〜。

写真は石井麻木さんです。^^


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