保健室登校から一歩踏み出して、サードプレイスに通い始めた中学生が見つけたもの
子どもの居場所づくりや学び支援をおこなう認定NPO法人カタリバは、"居場所"で出会った子どもたちのエピソードや、スタッフの思いを描いた物語を「ぼくらが出会ったあの子の話」としてフィクションマンガでまとめています。居場所づくりや子ども支援に関心をお持ちの方に、こんな団体があるんだなと知っていただく機会になればうれしいです。
▼前話「家庭訪問でゲーム?家族でも先生でもない"誰か"だからできること」
保健室登校から一歩踏み出して、サードプレイスに通い始めた中学生が見つけたもの
"どきどきしたけど、ゴマちゃんと話せてよかった…"
小学生のときから保健室登校は少しずつできていたけれど、なかなか教室には行けないでいるアオさん。数回の家庭訪問で顔を合わせてから、テラスへの来所も5回目となりましたが、まだやはり緊張は隠せません。
そんなアオさんに声をかけてくれたゴマちゃんも、もちろん事情を抱えてここに通うようになったひとり。以前は今のアオさんのように数回の個別対応の時間を過ごして、最近ではずいぶん様々な活動に参加できるようになりました。
ゴマちゃんはきっとテラスに通う"ちょっと先輩"として、きっといまのアオさんと過去の自分を重ね合わせながら、そろそろかな?とタイミングを見て誘ってくれたのですね。「初めて他の子と一緒の活動に入る」という勇気を振り絞ったアオさんを、やさしく見守ってくれました。
そんな子どもたち同士の温かい掛け合いも、このまちテラスではよく見かける一コマ。このテラスに在るちょっとした"安心感"を形づくっています。もちろん今回のようにスムーズにいかないこともたくさんありますが、次回のアオさんがどんな表情を見せてくれるのか、楽しみですね。
▼次話「子どもが不登校になって3年、お母さんの秘めた思い」
▼全話を読みたい方はこちら
マンガ制作:はしもとあや
監修:認定NPO法人カタリバ