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土台ができるまでは辛抱強く

開幕戦4日前にしてようやく... ようやくチームとしてのプレーが1つ明確になって、みんながフリーズする事なく動けるようになりました。

チームとして頑張ります!
チームのために頑張ります!

この言葉は期待できそうな力強い言葉ですが、反対に勘違いさせる言葉でもあります。なぜなら曖昧な言葉には聞き手が勝手に解釈できる余白がたくさんあるからです。この言葉を言った選手はどんなイメージを持ってチームに貢献しようと思ってるのでしょうか?

これと同様に明確なプレー原則が選手に落とし込めていないと、よくそんな良い加減なプレーができるな〜とか、ふざけんなよ!とか、何してんの?...って思うことが多発します。

FWは攻撃のことだけを考えたいし、そのために前線での守備をサボりたがります。DFは楽に守りたいから走られないようにラインを下げて自陣の深い所に陣取ろうとします。それに挟まれたMFは広大なスペースの中を走らされてやってられっか!ってなります。

それでも私にはイライラしてる時間なんてなくて、まぁ〜そうなるよな〜とか思いながら、監督の持つプレーのイメージを味方が理解できるまで、プレー出来るようになるまで何度でも繰り返し伝えるし一緒に話すようにしています。

ミニゲームでさえいがみ合ったりすることもある中、良い雰囲気を作り出そうと選手に寄り添ったりもします。(もはや選手ではない気がするw)

初めの頃は、何を聞いても全然違う話が返って来たり最終的に”後ろから言って”と言われて終わってしまいます。

キャプテンになったからと言っても、いきなり着いてくる選手なんていないし、仲間なんてすぐにできる訳がありません。

信頼は築いていくしかないんです。

『どれだけ辛抱強く、根気強く自分の見ているものを信じて作り上げて行くか』
この行動とそのために何でもやるっていう覚悟にかかってます。

今日それをみんなの前で示せる状況がありました。

監督がゲームを止めて前線の守備のポジショニングと動きを確認しました。その時にFWのブラジル人選手が僕の所に来て”監督はあーやって行ってるけど実際は無理だよ”と。

チャーンス!って思いました。

すぐさま監督の意志を代弁するために選手をポジションにつかせて相手選手を動かし、その状況に対するエリアと味方のFWとMFのポジショニングの確認を全員が見ている前でしました。
監督の持つイメージと味方(チーム)が抱えている問題点がこれで一気に解決して、その後チームはまとまって行きました。

それをきっかけに後ろからの指示や声かけに反応してくれるようになり、格段に仕事の能率がアップしました。

ここまで来ると仲間も少しずつ増やすことができるようになって来ます。


1つのことが明確になると、それが土台となってチームとして動いて行くことができます。

なぜか?その土台がみんなが確認したり話すためのベースになるからです。

つまり土台とはプレーの原則(チームが各状況においてどんなプレーをするのか?)であり、それによって選手のタスクが明確になることで話し合うことができるんです。
(正直、監督がゲームモデルを選手たちに伝えて、ポジション別にタスクを確認して状況別に練習してくれたら、どれだけ時間的ロスもなく楽だろうとか思ってますがw)

なので、これを機に少しずつチームが自動化にシフトして行ってくれたら良いなと思っています。

あと3日間。

選手たち自身がそれぞれ関係を深く持つエリアの選手同士で問題を解決しやすい環境をできる限り整えたいと思います。

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