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大刀剣市に行って良かった事など

大刀剣市、昨年はコロナで中止になってしまいました。
なので私が行った事があるのは2017年~2019年のたった3回なのですが、これが刀好きには堪らないイベントなのでとにかく刀好きな全人類は行った方が良い。
初めの方は「刀は好きだけど何も知らないし…」とか「知り合いのお店ないし…」なんて思っていた時期もあったのですが、取りあえず行ったら行ったで良かった事が沢山有ったので、今回はそのような人が大刀剣市に行った場合にどういった所が楽しめるのかについて書こうと思います。

①大刀剣市とは

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日本で最大級の日本刀即売会。
毎年11月に行われ、約70店舗が出店しています。
今年は前回から9店舗減り64店舗が出店するようです。
来場者はまだまだ60代以上の男性が中心(6~7割位?)な気がします。
ただ10~30代の女性も見かけます。(1~2割位?)
一番少ないのは恐らく10~30代位の男性。
海外の方は今年は少ない気がしますが、例年は沢山見かけます。
但しこれはあくまで個人的視点。


②刀に無知な状態で行って良かったこと

一緒に行く友人がいたり、知り合いの刀剣店さんが出展されていると一気に楽しくなるのは間違いないのですが、いない人にはいない人なりの楽しみ方があります。(2017年当時私は無知&ぼっちで行ったのでその経験談)

※ここに掲載している写真は当時「撮影許可&SNS等への掲載許可」を頂けたものになります。但し昔の写真なので値段などには念のためモザイクをかけています。

・刀がとにかく沢山近くで見れる

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70店舗位の刀剣店がそれぞれ1店舗20振位は恐らく並べているので、概算でも1400振の刀が会場にある事になります。
刀の名前を少しでも知っている人は、聞いた事のある名前の刀が沢山並んでいる事に驚くはずです。(虎徹、源清磨、大和守安定、加州清光、来国俊、長光、景光、一文字などなど…。)
しかも美術館と違って、刀剣までの距離がもの凄く近いです。
刀の名前を知らなくても沢山の刀を間近で見られるだけでも高揚すると思います。

お店によっては目と鼻の先に刀がポンと置いてある事もあります。
当然勝手に触れるのはマナー違反ですが、勇気を出して見せてほしいと言えばどのお店も快く見せて下さいます(値段表記のない高いものなどは断られる場合もある)。
刀の持ち方が分からない場合や持った事がない場合は、その旨を正直に伝えれば教えて頂けるので初めてでもご安心を。
(持った事があるかどうかはいずれにせよ所作や雰囲気で分かるので、むしろ伝えた方が良いと思います)

・刀の値段が何となく分かる

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刀の値段は一番分からない所だと思います。
刀は同じものは1つとしてないので値段はあってないようなものなのですが、それでもおおよその相場というのは存在するようです。
例えば、刀は出来や健全度などにより日刀保の鑑定書が付いている場合が大半なので、特保の長光ならこれくらい、重要の長光ならこれくらい、などなどおおよその値段が分かります。
ただし同じ特保でも在銘か無銘かや、重要刀剣になりそうな特保と、重要刀剣にはならない特保とではまた値段に開きがあるので、必ずしも同じ特保だからあの店は高い、とかは一概に言えません。
なので分かる事といえば、在銘の特保長光なら○○万円くらい、無銘の特保長光なら○○万円くらい、という相場感が何となく分かるという感じでしょうか。

・色々な店員さんと話せるので相性の良い刀屋さんが見つかりお付き合いがスタートするかも

これは店員さんと話す必要があるので初めて行く場合は少し難易度が高いのですが、勇気を出して刀を見せて下さいと言う事が出来れば、店員さんと会話できるので相性の合うお店が見つかるかもしれません。
基本的に我々素人には刀の良し悪しは分からないので、このお店なら信用できるな~と自分で感じたお店から刀を買うのが後悔も少ないとは個人的には思いますが、その為には1店舗の人とだけ話しても分からないので複数のお店の人と話してみる必要があります。
となると結構ハードルが高く感じる人も多いかもしれません。

それとは別に直感的に「なんかこの刀凄くいい!」みたいなものが見つかる場合もあると思うので、そういった場合はむしろラッキーかもしれません。
もし購入する事があれば、翌年の大刀剣市はそのお店は行きやすくなるはずでもっと楽しくなると思います。


・気に入ったら買える

即売会なので当たり前ですが、気に入った刀や鍔などの刀装具があればその場で買って帰れます。
刀を持ち帰れるんです。
手ぶらで来て刀を手にして帰るってよくよく考えると凄い事に感じます。
きっと帰りの電車で「今自分は刀持ってるのか。」と、ふと感じると思います。
そして家について部屋で刀を出した時に、「家に刀がある。。」とふと感じると思います。
そして刀を抜くとその日にあった出来事が走馬灯のように駆け巡り、同時に刀の鋭さに息を呑む…。


③終わりに

因みに個人的に大刀剣市で一番楽しいのは一緒に行った人が刀を買った時ですね。笑
大刀剣市のデメリットとしては人も多く鑑賞スペースも狭いのでなかなかゆっくりと刀を見る事が出来ないという事でしょうか。
今年は何となく例年よりも空いていそうな気はしていますがどうでしょう。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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