釈迦に説法、防ぐ為に
刀展示ケースの展示会などで初めて来てくださった方に説明する時。
刀を初めて見る方も居れば、刀を仕事にしているプロの方まで様々な人が来ます。
なので何から説明すればいいかを判断する為にその方がどのくらい刀の知識を持っているかを想像するところから始めているのですが、これを見誤って話すとまさに釈迦に説法状態になりとても心苦しい感じになってしまいます。。(←これが中々に難しく、よくやる)
詳しい人は「私は玄人です」と事前に教えてほしいのですが、玄人の人はそんな事言いません。
今回は展示会をしているとよく出くわすタイプの人を3人紹介します。
展示会でよく出会う人のタイプ
・無言の人
私「これは鎌倉時代の刀です」
客「…(頷く)」
私「…(詳しそう)京の刀で」
客「…(頷く)」
私「…綾小路です」
客「…(頷く)」
私「(この人は詳しい!)」
客「この刀レプリカ?」
詳しくなーい!
というパターン。
無言は玄人の人も多いので見誤りやすいです。これは圧倒的に60以降の男性に多いです。
・そんなに詳しくないです、という人
客「私そんなに刀詳しくないんで」
私「(あ、この人詳しい人だ)そうなんですね!でも詳しそうですね。」
客「いや全然そんな事ないです」
私「因みにこの刀は幕末頃の刀で…」
客「新々刀ですか」
詳しいー!
詳しくない人は新々刀って言葉を使いません。。笑
・取りあえず言いたいだけの人
私「良ければ見ていってください~」
客「あぁ、これレプリカね。」
私「いえ、本物です」
客「あぁ、最近作ったやつね。」
私「いえ、鎌倉時代に作られたものです」
客「物騒で怖いね。おー怖い」
私「…」
・オーラが漏れてる人
私「刀とかよく見ます?」
客「まぁ…少し」
私「かなり詳しそうですね(刀の見方がプロっぽい…)」
客「いえ、そんなことないです」
私「いやいや見方で分かりますよ。笑」
客「実はこういう者です(職人や刀剣商)」
私「やはり!」
スーツを着て展示ケースの前でエグザイルしている人は皆とてつもなく詳しいです。後は腕の筋肉が凄い人がケース前で屈んでいると大抵職人さん。
と、こんな感じで会話の節々から刀の知識レベルを探っているのですが、言葉以上にその人の鑑賞スタイル(展示ケース内の刀をどう見ているか)を見るのが一番間違えないかもと思う今日この頃でした。
刀も面白いですが刀を見る人を観察するのも面白いです。
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
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