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【肩関節疾患でつまずくポイント】夜間痛の評価と治療

こんんちは、肩です。

地元の新店舗も予約が入り始めたので、次は自分の2店舗目の店の候補地を探しています。

リスクはありますが、どんどん開拓していきます!

今回は肩関節疾患の方を担当するとよく経験する夜間痛についてです。

それではよろしくお願いします!


肩関節疾患の患者を担当すると


夜寝ている時に、肩が痛くて、寝られません。
寝返りで、痛い肩が下になった時に、痛くて起きてしまうのですが、どうしたいいでしょう?

という訴えを聞くことが多いと思います。

臨床では、肩関節周囲炎の患者に限らず、肩腱板損傷の患者でも、夜間痛を訴える患者さんが多いです。。

夜間痛のある方は、肩関節の拘縮がある拘縮ケースも多い印象です。

私はこれまで、「肩」を専門的に診ている病院で、「夜間痛」のある患者さんをたくさん担当してきました。

具体的には1日20人以上外来患者を担当しているのですが、6-7割の患者が肩関節疾患でした。

最初はうまくいかないことばかりでしたが、「夜間痛」の方と真剣に向き合うことで、「ポジショニング(肩関節の)」の重要性に気がつきました。

私もそうですが理学療法士はどうしても、自分の手で何とかしようと思いがちですが、夜間痛のある時期には徒手であれこれするよりも、正しい肩のポジションニングを指導する方が効果が大きいと思います。

今回は、夜間痛の患者さんを多くみる機会がある私が、夜間痛の方への対応策を実体験をもとに書いていきたいと思います。

夜間痛とは


夜間痛は、第2肩関節(烏口肩峰弓)の圧の変動が関係しています。

座位や立位では上肢の重さによって、第2肩関節(烏口肩峰弓下)の間隙が拡大するので日中に夜間痛を訴える人は少ないです。

日中に夜間痛って意味不明ですが笑

背臥位や側臥位では第2肩関節(烏口肩峰弓下)の圧が上昇しやすいので、就寝時に痛みが生じるので夜間痛を訴える人が多いです。

烏口肩峰弓靭帯の切離術によって、劇的に夜間痛の症状が改善するという報告もあります。

■第2肩関節(烏口肩峰弓)とは
第2肩関節について、簡単に説明します。

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第2肩関節(烏口肩峰弓)を構成しているものとしては

肩峰・烏口肩峰靭帯・烏口突起
肩峰下滑液包
腱板筋・上腕二頭筋長頭腱
上腕骨骨頭(大結節)


特に腱板と肩峰下滑液包の間に癒着が見られことが多いと言われています。

■夜間痛の発生のメカニズム

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