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圧着しなくても使える!電子工作コネクタの選び方

電子工作のいろいろなシーンで役に立つコネクタ。取り外す必要がないから全てはんだづけしちゃう、という方も多いと思うのですが、コネクタにしておけばケーブルが断線したときにすぐに交換できるし、メンテナンスなどのときもとても便利です!
普通は圧着してコネクタを自作しますが、圧着は失敗もしやすいし、握力を奪われてたくさんケーブルをつくるときは苦労します。そもそも圧着工具は高いので持っていない方も多いはず!そこで圧着しなくても使えるものを集めてみました。

コネクタには色々な規格があるので気をつけて選定しないといけません。まずコネクタを選ぶときは、ピッチ、ピン数を決めます。その他にも許容電流などの条件があるので、つくる回路によって確認してください。ロック付きのものもあります。
ユニバーサル基板で使いたい方は2.54mmピッチか2.5mmピッチのものを選ぶとよいでしょう。
規格についてはこちらのサイトがとても詳しいので参考にされてください。

私は初心者の方が扱いやすいコネクタをまとめていきます。全てコネクタ付きケーブルが販売されているものです。

1.JST XHコネクタ

コネクタを調べると、JSTという文字をたくさん目にします。これは日本圧着端子製造株式会社製のものを指します。JSTのなかにも色々な規格がありますが、入手性が高くユニバーサル基板にも使えるXH型をよく使っています。秋月電子にはいろいろなピン数のXH基板用ポスト(オス)が売っていますし、XHコネクタ(メス)のついた電池ボックスなども販売されています。

法人向けにはなりますが、ミスミでは任意の芯数と長さでXHコネクタ付きのケーブルを販売しています。この記事のトップ画像はミスミで購入したコネクタ付きケーブルです!

2.GROVEコネクタ

こちらはSeeed Studioという会社でつくられているGROVEシステムに準拠したコネクタです。Arduinoにセンサをつなぐときなどによく使います。GROVEで販売されているセンサも多いですが、センサー基板を自作する際にもこのコネクタを使ってベースシールドに接続すれば、Arduinoに簡単に接続することができます。50cmのケーブルはロック付きなので、簡単に抜けない点もひじょうに使いやすいです。私はベースシールドではなく、ユニバーサル4ピンコネクタを使用して、Arduino用の自作シールドをつくっています。
2.0mmピッチなので推奨はされていませんが、基板用ポストの足をちょっと広げれば、ユニバーサル基板にさすこともできます。(もちろんピンが折れる可能性はあります!)

3.IDCフラットケーブル

ピン数が多い時はIDCフラットケーブルがおすすめです。リボン状のケーブルなので取り回しがとてもしやすいです。IDCは圧着ではなく、圧接というケーブルの皮膜を剥かずに接続する方式のことです。ケーブルが細いので許容電流には要注意です。

こういったボックスヘッダに挿すことももちろんできますが、2.54mmピッチなので2列のピンヘッダを挿すこともできるので気軽に使えます。(ピンヘッダを使う場合、挿す向きに注意)

4.Molex Jumper 6 Wire Assembly

コネクタについてよくわからない初心者だったとき、オスメスばらばらに買って嵌まらなかったらどうしよう!と思いセットになっているこればかり買っていました。2.54mmピッチなのでユニバーサル基板にぴったりです。他のメーカーもオスメスセットで売ってくれたらいいのに!(MolexもJSTと同じようにメーカー名です。)


こんなふうに、電子工作初心者がちょっとつまずきそうなところについて今後も記事を書いていきたいなあ、と思っています!

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