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IELTS受験振り返り2(参考になるサイト等)

IELTS受験にあたって参考になったサイト等を載せていきます。私が受けていたのは鉛筆で答案用紙に答えを書いていくペーパーベースの試験だったので、PCベースの試験とはコツがちょっと変わるかもしれないですね。長いので、興味のあるところから少しずつ読んでください。

Reading

まずはなにはともあれ公式問題集は買いましょう。2020年8月現在15まで発売されています。最新版から3-4冊やると良いと思います。こんな薄いのにこのお値段…!!って白目になるとは思いますが、こればっかりはしょうがない…。他の問題集は私は買いませんでした。

3 keys IELTS 
有料サービスですが、ベーシックはそこまで高くないので、IELTSの全般的なコツが知りたい人には良いと思います。私は特にリーディングの解き方(一般的なスキミングスキャニングではありますが)がスコアの安定に非常に効果的でした。全編英語ですが、とても聞き取りやすく難易度の低い英語で説明されているので理解できます。まずはためしにAll Ears English Podcast(リスニング教材としておすすめです)あたりを聞いてみて、何言ってるかわかるようであればおすすめします。スコア保証付きです。

精読→速読トレーニング方法
リーディングは以下リンクの「b.読解力と速読力の向上方法」を参考にしていました。問題の文章を時間をかけて精読して、それをストックしておいて毎日数回速読していく感じです。この文章の中では一日同じものを数回読むような感じで説明されてましたが、速読は忘れかけたタイミングぐらいが1番効いた感じがありました。内容を完璧に覚えてると、英語読んでも単語手がかりに内容思い出してるような感じになっちゃってたので。

Listening

リスニングで一番オススメの勉強法は、暗唱です。リスニングはわりと勉強の方法が確立している分野で、よく音読、リピーティング(一定の短い文節を効いたあとに繰り返す)、シャドウイング(流れている音に少しずれて音を繰り返す)が勧められてます。私もそのトレーニングを続けていて、TOEIC650くらいまではそれだけで上がりました。おすすめです。しかし、音読もリピーティングもシャドウイングもやればやるほど慣れてしまって音を真似できるし読めるけど、内容の意味が入ってこない(もしくは内容の理解が遅れる)という症状が続きました。

そのときに他の学習者が紹介していた以下の本のやり方を試したら、リスニングが伸びた実感がありました。ポイントは暗唱です。

これはTOEICの本ですけど、教材は一番最初のIELTSの問題集のリスニングを教材にやってみてください。本は新刊はKindle版しかないのですが、実はわたしは以下の記事を参考にトレーニングしていました。本は買ってません…。ごめんなさい。

集中力を使うのでめちゃくちゃ負荷が高くすごく疲れますが、1日30分続けていくと、「あれ、音が意味を伴って頭に入ってくる…!」様になってきました。暗唱は頭の中で構文を前から組み立てていくトレーニングになるようで、多分スピーキングのトレーニングとも通じるところがあります。

これはリピーティング、シャドーイングをやる時にすごく便利なアプリです。フレーズの間に一定時間間隔を入れたり、指定したところを繰り返したり、速度を遅くしたりできます。すごくおすすめ。

ちなみに英語学習者が「字幕なしで映画を見たい!」って目標を建てることがありますが、正直とんでもなく高いハードルです。私はいまでも完全に字幕なしの映画は完全な理解はできません。英語字幕ならだいぶ分かるようになりましたが。なので「一日30分で字幕なしで洋画をみられるようになる!」と謳っている英語教材の宣伝があったらほぼでっち上げだと思ったほうが良いです。余談です。

Writing

1番難関はライティングです。私は結局6.0までしかいきませんでした…。当時は相当頑張ったつもりだったんですけども、めちゃくちゃ難しかったです。しかもやたら勉強に時間がかかります。でも、とにかく書く、うまくなるには書くしかない!書け!鉛筆を握って!パソコンの前に座って書くんだ〜!

とはいえ、どう書くのかというのはなかなか難しい話でもありますね。私はライティングはまずはパターン暗記から入りました。以下のサイトを参考にパターンの原本を作って覚えて、使う、をトレーニングとしてこなすといいと思います。

Writingの1番の肝はミスを減らすことです。難しい語彙を増やすより、難し言い回しをいっぱい覚えるよりも、細かいミスを減らしていくこと。例えば私は複数形のSつけ忘れ、冠詞忘れ、三単現Sつけ忘れ、主語と動詞の形があってない、みたいな初歩的な(だけれども完璧にするには非常に時間のかかる)ミスを最後までなかなかゼロにできませんでした。というか、当初ほとんど気にしてなかったんです。語彙や言い回しを覚えることの方に気を取られちゃって。しかもこのミス、自分で見つけるのがなかなか難しい(というか、めんどくさい)んですよねえ…。今は随分減ってきたとは言え、夫に見てもらうとやはり直しがあります。やっぱり、添削はしてもらったほうが良いかなと思います。利用した添削サービス比較で参考にしたのは以下のブログです。ベストティーチャー以外は使いました。

友達のネイティブに見てもらいましょう!とか書いてあることありますけど、夫も「文法は直せるけど、どうかけばいい点が取れるかのアドバイスは無理だなあ、試験のことわからないし」って言ってたんで、お金払ってプロに見てもらうのが効率的かなと思います。他にはMr.Writingという添削サービスを1ヶ月間使いました。ちょっとお値段するんですけど、1ヶ月ぶっ続けでWritingばっかりやると力はつくと思います。日本語でのアドバイスが欲しい人は良いかなと思います。講習ビデオを見られるんですけど、それもわかりやすくてよかったです。

これは私の実感ですが、Writingを集中してやり込んでいくと、スピーキング能力が上がります。ツルッと難しい概念が言える瞬間が徐々に増える感じです。Writingって結局、単語を文に組み立てる、文を文章に組み立てるというトレーニングで、スピーキングはそれを高速でやれるようになる感じです。このブログも参考になるのでおすすめ。

このフレーズブックもいいと思います。私は買って、上記の和訳も買ってずっと暗記してました。ただ暗記してもすぐ忘れるんですよねえ…。

IELTS Writingで検索かけると膨大な量の解説とか出てきます。どれやってもいいと思うんですけど、一つのやり方を1ヶ月ぐらい続けてみて力ついてないなあと思ったら次に行っても良いかもしれません。Writingの勉強法って他のパートに比べて確立されていないし、結局の所書いた量に比例するので、方法は合うものが見つかれば良いなあくらいに思ってるといいのかな、と。方法ジプシーになってしまって実際の勉強量が減るのが一番良くない気がします。

Writingで一番伸びたなあと思ったのは、渡英してプリセッショナルコースでやったエッセイ1800ワードかなあ。いろんな文献を読んで引用しながら論を組み立てていくんですが、引用は基本的にはリフレーズ(文章の書き換え)をします。いろんな文を読んで理解してそれを再構築する訓練をしていくと構文の引き出しが増えるし、語彙も増えます。色んな所に答案サンプルが落ちてると思うので、その答案をリフレーズしていくというのはいいトレーニングになるのではと思います。

Speaking

スピーキングは苦手意識ある人も多いと思うのですが、わりと伸びやすいと思います。ただ点数が安定しないです。試験官との相性や設問の当たり外れもあるので。私はずっとこのスカイプ講座を使っていました。担任制でじっくり教えてもらえるところは良かったです。ここの先生に「全く伸びてない、成長してない」って言われて、辛くなってやめました。笑 

他の学習者からもネイティブの先生に英語が下手だってバカにされてすごく悔しかったという話も聞いたことがあります。正直そんな先生はお金を払って見てもらう必要は全くありません。英語学習は孤独でしんどいので、お金を払っているにもかかわらず勇気をくじいてくるような先生とはすぐにおさらばしましょう。そもそも私をそれ以上伸ばせなかったのは先生が下手だからじゃね?位に思ってればいいと思います。

以下のサイトのスピーキングの対策はスピーキング用のインプットには良い方法だと思います。私はトピックや質問ごとにノートに書いて、それを丸暗記してお風呂場で唱え続けたりしてました。スピーキングについてはアウトプットしてフィードバックをたくさんもらうことよりも、インプットを増やすほうが効果があった気がします。

スピーキングについてはこのユーチューブチャンネルもおすすめ。上記のリーディングのところでおすすめした3Keysの姉妹番組です。講師のリンジーがめっちゃ明るいので元気になれますよ。勉強の息抜きにもなります。

スピーキングは3ヶ月で問題が変わるそうです。受験生が「こんな問題でたでー」というのを集めた中国のサイトがあって、私は問題見て使ってました。中国はやっぱり人口の多さとネットワークには勝てないですね。「2020年5-8月雅思口语完整题库」年月を変えて検索すると出てくるのでチェックしてみてください。実際この問題の中から当たったことがあります。

単語

IELTS用単語帳を一冊買うと楽だと思います。私は以下の単語帳を使ってました。使いやすいものなら何でも良いと思うんですけど、個人的には音声付きのものをおすすめします。私はこの音声を流しながら通勤してました。この単語帳のおすすめポイントは覚え方のところに「覚えられたものに印をつけること」と書いてあることです。普通の単語帳とかには「覚えられなかったもの」に印をつけていくと書いてあることが多いんですけど、これを読んだときは目からウロコでしたね。落ち込みやすい人は是非「覚えられたものに印をつける」やってみてください。単語帳を開くのが少し楽しくなります。

単語帳は重いし隙間時間の勉強にはなかなか向かないんですよね。私はどうも単語帳は場所や順番で覚えてしまって文中に出てきたらわからなくなると言うパターンがあったんで、シャッフルでおぼえたかった。単語アプリは隙間にぱっと見られて良いですよ。私はAnkiを使ってました。忘却曲線に基づいて設計されているため効率的です。ただ、単語帳を作るのがやや面倒なんですよねえ…。問題集や単語帳で初めて見た単語や覚えられなかったものをどんどん足していきました。パソコンとAndroid版は無料、iPhone版は有料(確か千円くらい)。私はiPhone版を買いました。毎日通勤中の電車の中で計1時間くらいはやってたと思います。

その他

時間管理・コミュニティ
スタディプラスと言うアプリを時間管理用に使っていました。IELTSを0.5スコア上げるのに200時間程度かかるという話をポロポロ読んだので、学習記録をつけ始めました。分野ごとに色分けして何時間勉強したか可視化できます。これは私の実際に勉強していた頃の記録です。だいたい月に80時間ほどやってたみたいですね。スタディプラスにはちょっとしたSNS機能もついていて、同じ目標を持つ他の人がどのくらい勉強してるかを見ることもできます。勉強は孤独なものなのですが、誰かの歩みを見て励みになったり刺激をもらったりします。

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集中
時間管理にフォーカスタイマーというのを使ってました。今の時代、1番集中力を奪うのは携帯です。このタイマー面白くて、携帯を伏せている時だけタイマーが動くんですね。携帯を触ったら時間の記録が止まるので、携帯を触らなくなる、というものです。タイマー開始は携帯を伏せるだけなので、簡単と言えば簡単です。結構使ったと思います。

締め

リーディングが底上げされていくとリスニングの力にもなりますし、ライティングとスピーキングは相乗効果があります。スピーキングとリスニングにも同じような関係があると思います。何かにだけ時間を割かれてしまうこともあると思うんですが、どの分野も一緒に底上げされていると思ってあまり迷わず思う存分に勉強しましょう。

何かをうまくできるようになるまでにはできるだけ最短距離を行きたい!と思いますし、実際最短距離を行く人が思うんですが、その人にとっての最短距離と自分にとっての最短距離は確実に違います。例えば聴覚優位の人が視覚優位の学習法を続けるのはあまり意味がありません。でもやってみないと自分が聴覚優位なのか視覚優位なのかもわからないんですよね。そうやって右往左往するのも学習のうちです。「おれのかんがえたさいきょうのえいごがくしゅうほう」を色んな人が披露してますが(私もだけど)、それが絶対ではないので、成長が止まったな~と思ったら気軽に他を試してみてください。

とにかく英語学習には時間がかかります。しかもやらないとどんどん忘れていくだけなので、終りがありません。一生ずっと何らかの形で英語を続ける必要があります。一生モノの趣味としては大変優秀ですが、ツールとして使うと決めたら集中して一気にマスターしてほそぼそと維持していくのが良いと思います。時間がかかります。成果を焦りすぎることなく、毎日一定時間をコツコツ続けていきましょう。孤独でしんどい日々になるかもしれませんが、必ずできるようになります。

あとは、根を詰めすぎないこと。IELTSはどうしても時間が迫っているので、ギューッと追い詰めてしまうことがあると思うんですけど、追い詰めるだけではスコアにつながらないこともあります。私の場合、渡英前に仕事で1ヶ月ほど勉強できない時期があったんですが、その後に気楽に受けたIELTSのスコアが最高得点でした(初めて目標点数の7.0が出ました)…。気楽に受けた、というのが一番のポイントだったのだと思います。インプットした知識が自分に沈殿するのには時間がかかります。たまには静かに息抜きをして、また集中して頑張れる環境を作るのも大切ですよ。

留学やIELTSの勉強について質問があればコメント欄にどうぞ。

それではまた

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