あなたが書くのを待っている人がいる
自分が何を書いたって、誰にも読まれないんじゃないか……。
書き出す前に、そんなことを思った人、きっとたくさんいると思う。
これまで書いてきて、現にあんまり読まれていないことが分かると、そう思いやすいよね。
それでも、わたしは、あなたに言いたい。
書いてみようよ、と。
あなたが書くのを待っている人がいる。
必ず、いる。
あなたの書くもので救われる誰かが。
想像してみよう。
ここに、この世の中の誰にも理解されず、震えている孤独な魂がある。
広い世界にひとりぼっちでいるその魂が、あなたの書いたものに触れる。
そうして、「わたしと同じことを考えている人がいる! わたしは一人じゃない!」と知って、癒やされるんだ。
こんなに素晴らしいことってないじゃないか。
たくさんに読まれること、もてはやされること、お金になること、そんなことは大したことじゃない。
たった一人を救うためだけに、あなたは書けばいい。
たった一人に届けるためだけに、あなたは書けばいい。
あなたの思いの全てを込めたあなただけの言葉。
でも、それはきっと、あなたではない誰かが、心の底から聞きたかった言葉なんだ。
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