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いっちゃん好きな本かもしれない日

1番好きかもしれない本に出会えた。
高橋源一郎さんの
『さようならギャングたち』
前から気になっていてが、なかなか見当たらなくどうしたものかと思っていた。見つけても、貸し出し中だったりしてどうにも縁がなかった。途方に暮れつつ小さい図書館に暇つぶしに行ったら、あるじゃないの!あるじゃないの!!!背表紙で並べられていたが、パッと目に入ったので、これは運命と早速借りた。
内容は全く知らなかったが、読んでみてびっくり。小説というより詩に近いというか、めちゃくちゃ自由な表現でびっくりした。高橋源一郎さんの『僕らの文章小説』で言っていた、自由に書くことがまさに体現されていた。自分の好きな表現、好きなリズム、好きな言い回し、好きな感じ、思うがままに、心を解放してい書いているのが伝わってきたような気がする。作中でも登場する、おしのぎゃんぐとデブのギャングがまさにだった。上手く表現できない、もしくわ表現していいのかわからない、でも、そんなこと気にしなくていい、ゆっくり伝えたいこと、言いたいことを言っていけばいいと、励まされるような感覚になった。自分はこういうことが言いたいんだけど、上手く伝えられない。でも、上手く伝える必要なんてなくて、ただ、その気持ちだけでも素晴らしいものだと感じさせてくれる小説だった。
ここまで書いて、上手く伝えられていないが、とにかく、気持ちよくなって、悲しくなって、愛らしくなって、寂しくなって、楽しくなる、そんな小説だった。人生の中で僕の中に突き刺さった素敵な小説出会えた、そんな日。

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