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10年、わたしの味方だったもの。

拝啓
阿部真央様

音楽活動10周年、本当に本当におめでとうございます。

今日の武道館ライブの熱も冷めやらないまま、どうやって想いを伝えようかと思いながら、ひたすら打ち込んでます。

わたしがあなたを知ったのは、2009年の秋のことでした。
あべまといえばどの曲? と聞かれて、恐らく答える人も多いであろう「貴方の恋人になりたいのです」を友人からすすめられて聴いたのが最初です。

その当時はあまり自分に優しくない恋愛をしていて、1度聴いた後にイヤホンをぶんどり、何度も聴いてはボロボロと泣いたのを覚えています。

そこからその勢いですでに出ていた曲を全部網羅して、その時の気持ちに寄り添ってくれる曲を何度も何度もリピートして聴いていました。
会いたいよ、マージナルマン、ふりぃ、いつの日も、コトバ…。
放っておけば、全部の曲名を挙げてしまいそうなほど、どの曲も鼓膜に焼き付いて仕方ないのです。
あべまの歌は、歌詞は、声は、強くないわたしの側に座って歌ってくれてるような心強さを、言葉にできない気持ちを歌に乗せて届けてくれるあたたかさを持ってました。

初めてライブに参戦したのが、2011年の日比谷野音で行なわれた夏の陣。
自分にとって、生まれて初めての生のライブでした。蒸し暑い空気の中、なぜか参加するわたしがとても緊張していたのを覚えています。

そこでスピーカーを通した声ではなく、生のあべまの歌声を聴いて、胸が震えてがむしゃらに拳を振り上げ、帰りは「やばい!ほんとうにやばい!」しか言えなくなっていました。
それは今もなのですが。

そこから、音源だけでなく、ライブにも足を運ぶようになりました。遠征をするようになったのもこの頃からです。

どんなに悲しいことがあっても、どんなに苦しい思いをしても。
ライブに行ってパワフルな歌声を全身で浴びると、どろどろと絡みついたいろんなものがパッと洗い流された気持ちになります。

特に新卒で入った会社で、どうにか気持ちを奮い立たせながら働いていた頃、通勤電車の中死んだ目で過ごしていたわたしの、強い強い味方だったのは「モットー」です。
この曲は、今でもわたしのお守りのような曲です。
当時はこの曲があったから、毎日たくさん否定された自分の不器用さを、ギリギリのところで自分だけは許してあげられていました。

疲れたらまたおいで
君が本当になりたいのは 君以外の誰だっていうの?
忘れないで 君を思って歌うやつだっている

という歌詞のおかげで「またライブに行こう」「あのパワフルな歌声を聴くために頑張ろう」と思えていました。感謝してもしきれないほど、支えでした。
ライブで初めて聴いた時は、笑顔でまっすぐに飛んでくる声に、1曲目なのに吐きそうなほど泣きました。

暗い曲も、明るい曲も、元気いっぱいな曲も、静かな曲も。
いつの日も、その時の自分にシンクロするような曲が届けられて、ここまでの10年は、本当にあべまの音楽はわたしの支えであり、栄養でした。

今わたしは、人の悩みや相談を聴く仕事をしていますが、よくあべまの曲をオススメしてます。
頑張る人は、どうしても1人で頑張ろうとしすぎてしまったり、まだまだだと自分を奮い立たせてボロボロになってしまったり。そんな人が多いです。
わたしはあべまがいつも、どんな気持ちで歌詞を綴っているのかはわからないけれど、届けられる素敵な包み紙に包まれた1曲1曲は、どれも「頑張る人の味方」のように感じています。
これでいいんだ、頑張ってることを(実際に見てるわけではないけど)知ってくれてる人がいるんだと、歌を聴くと不思議とそう心から思えるのです。

今日の武道館ライブ、どんな風になるのかととてもワクワクしていましたが、大好きな曲たちで構成された2時間半は、わたしにとって感謝しかありませんでした。
音が、声が胸に気持ちよく刺さる感覚は、ライブならでは。特に今回の特別感あるラインナップで聴く曲は、いつもとは全く違った顔で、でも、より魅力がギュッと詰まった音たちでした。

ただの「歌」ではない、気持ちというより魂が乗った耳に心地よい音楽を糧に、また毎日頑張っていきます。

10周年、本当におめでとうございました。
今までもこれからも、ずっと大好きです。



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