道東旅&札幌
先日、北海道に、3泊4日で旅行に行った。日記的に書く。北海道の友人。お互いにワクチン接種済み、車内でも基本マスクということで、迷った末に決行。
日程
1日目 移動、釧路湿原観光
2日目 摩周湖、神の子池、硫黄山、屈斜路湖、美幌峠、阿寒湖、アイヌコタンを観光、温泉に入る、夜行バスで札幌へ
3日目 北海道大学、時計台、テレビ塔、中島公園(豊平館)散策
4日目 北海道庁赤煉瓦庁舎、羊ヶ丘展望台観光、帰宅
2日目に盛りだくさんになっていたんだな。気づいてなかった。
1日目移動
飛行機で釧路へ。リュックひとつで身軽にレッツゴー! ピーチ航空を使用したが、手荷物を7kg以内にし、最安で利用したかったのもある。ちなみに重さの検査はなかった。
普通に快適に向かっていたはずだった。
が、しかし。
耳が激弱の私は、若干アレルギー性鼻炎だったために、中耳炎っぽくなった。耳が死ぬほど痛くなり、聞こえも悪く、釧路空港に着いた時、鶴のモニュメントがあった気がするが、全く気に留められなかった。
けれども、降り立った時の涼しさや、釧路駅までのバスから見えた四方の草原は、ザ北海道で、感動した。
釧路駅周辺で、湿原ラーメンを食す。見た目も、湿原ぽかったが、特に、ホタテの美味しさが異常だった。今まで食べたホタテの中で一番美味しかった。(食事処しつげん)
量はそこそこ。飛行機酔いで死んだ私でも美味しく食べられた。
釧路湿原
3時過ぎにレンタカーを借りて出発。日産の車で、ハイテクで、急発進にはならない、静かに動く、脅威の燃費。
友人とは、「こんなに性能いいと、人間はダメになる。アナログ技術を引き継ぐべきだ」という論争も勃発。一応アナログ派で落ち着く。
ちなみに、私は片目の視力がない(立体視できない、視野も150度ギリギリ)上に、ペーパードライバーだから、できれば運転を友人のSに頼みこむべきだと親には命のためにも、と言われていたが、車のスムーズさと、車量の少なさ、車線の広さから、運転しようかなという気分になった。保険も入れるだけ全部入ったし。
釧路駅から35分くらい。細岡展望台から釧路湿原を見る。客も少ない。何より、駐車場が無料ということで向かった。
夕日がもしや見られるのではと思っていたが、まだまだ日は高かった。雄大な景色で、空気も美味しかった。JRなども一応とおっているようだった。駅も一応覗いた。
藪蚊が多く、友人は蚊にめちゃめちゃ食われていた。(この時、「藪蚊」の語彙があるか、刺されるか食われるか談義も行った)
帰り道、狐と鹿に何回か遭遇した。
宿へ
宿への途中で、景色が良かったので、路肩に止めて見学。
宿に向かう途中で酒やらご飯を買う。おつまみは、お昼の土産物屋で買った、3つ900円のもの。ほっけ、鮭は、スティックで、とばではなく、食べやすかった。ホタテのヒモも美味しい。食べきれなかったので後日にとっておく。
ちなみに、野菜ジュースも購入。これは野菜を摂ったという免罪符。
ユースハウスに泊まった。皿やトースターの貸し出しもあったので便利。快眠。
2日目摩周湖
7:30過ぎに出発。雲海を見たかったが、快晴。
カルデラで、山の尾根を登るのだが、なんか万里の頂上ぽかった。第一展望台は500円駐車代がかかるので、第三展望台から。青が美しい。湖畔の緑が青に映り込んで、エメラルドだった。
この時車を運転。あまりのノロノロさ&自信のなさに、展望台から神の子池までは友人に頼む。
神の子池
車で45分くらい。大きな道から外れて入っていくが、舗装されていなかったため、バウンドしまくりだった。しかも、対向車も。友人の運転技術で問題なく。
透明度の高い池だった。中国にもこんなような池があったような……?あと、色のついた湖といえば福島の五色沼だが、そういうのとも違う透明感。深さを感じさせない幻想さ。
硫黄山
友人は硫黄山の横は通ったことがあるが、駐車料金がかかるため、入ったことがなかったそうだ。
実は摩周湖第一展望台と共通で500円駐車場代だったようで、ほぞを噛む。
が、意外と近くまで見に行けて、湯が吹き出してボコボコしている様子や、硫黄が結晶化しているところなどを間近で見ることができた。想像以上に満足。
屈斜路湖
30分弱で。私の運転。どれだけ煽られても、ぴったり後ろに張り付かれても(多分、煽る意図はない)安全第一。法定速度を意識。追い越されまくっていた。安全運転。
まずは、砂場で足湯を掘る。結構熱い湯で、素手で掘るのは熱い。
足湯ができるほどは掘らなかった。足湯にするなら、湖と繋げて、冷たい水を引いた方が温度がちょうど良いらしい。
土産物屋で、木彫りを売ってるおじさんに話しかけられる。友人がフィールドワークを得意とするお陰で、地味にいろんな話を聞いた(槐の木で作ってる、とか)。割引もされた。
おじさんの作った熊やフクロウの彫り物は、すごかったけど置物を置く趣味はないので、やんわりと断る。けど、百人一首の札のキーホルダーがあったので買う。
北海道の百人一首は変わっていて、変体仮名を使っているのだ。おじさんは、本命が売れなくて残念そうだったけど、裏に日付とかを掘ってくれた。さすが職人。
美幌峠
再び私の運転。ヘアピンカーブの連続で、カーブ技術が向上。後ろの車はあまりののろさに剛を煮やしていただろうが。
上から屈斜路湖を見下ろすものだ。美しかった。摩周湖も美しいが、屈斜路湖も美しい。やはり、自然の荘厳さには同じものは一つとしてない。どれも美しい。
美空ひばりの歌碑もあった。
ちなみに友人は北海道知識・山知識が多いので、アイヌ系の名前の話や森林限界の話をたくさん教えてくれた。
ついでにお昼だったから、ニシンそば、ザンギを食べる。美味しい。
阿寒湖・アイヌコタン
まだ時間があるので、阿寒湖まで。再び私の運転。1時間半くらい。
ちなみに、ドライブ中の音楽はビートルズや好きなアニメのサントラ。ビートルズがドライブに異様にあうこともわかった。
阿寒湖はマリモが有名だが、見なかった。お土産のボトルの中のマリモを見て終わった。
アイヌコタンも若干見学。チセ(アイヌの住居)なんかも建てられていたが、ここは完璧に観光地化されていた。観光客用の土産物屋が立ち並ぶ。文化を学べる?劇とかもあるらしい。
チセとかの建物を見るのとかは面白かった。面白かったが……これを楽しむのはどうなんだろうか、という気分になった。アイヌ文化とか伝統的なものは好きだが、商業的になっているのはどうなんだろう。
しかし、風俗を商業化するな、活用せずに伝統を重んじろ、というのは、これは部外者が言うべきことではない。伝統を続けろ、と言われても、時代に合わせて変化するものだし、それはその人たちを尊重しているのではなく、押し付けているだけだし……。
それから、なんだかポール状にアイヌの木彫りがされているものもあったが、これは……トーテムポール? え、違くない?
面白かったし、伝統をどう「活用」していくかを考える上では参考になったけど、なんというか、まだまだ考えるべきことがあるなぁと思った。
ちなみにその間、友人の行ったことのある、アイヌ系博物館のお話を色々聞けたのは面白かった。確か、二風谷の博物館を勧められた。チセも9つたっているらしい。「ウポポイ」については、名称や計画から開館までの短さでつめが甘いことなど、裏話的なものもあったらしい。
温泉
せっかくだから、温泉にはいろう、ということで、帰り道に丹頂の里で温泉に入る。
道の駅なのに、温泉。普通に安いし。満足して入った。
帰り道で、行きやすかったし。
その後、19:00にレンタカーを返却。
晩御飯をさあ食べよう、となったが、緊急事態宣言でどこも入れず。(チンタラしていたのもある)
仕方なく、駅のコンビニラーメンを食べる。私は釧路ラーメン。普通に美味しかった。こういう機会じゃなきゃ食べないしね。
ちなみに中耳炎ぽさは治っていなかったので、ビタミン系飲み物を飲む。
汁は捨てるところがなかったので、気合で飲み干した。
その後は、友人とはボソボソしゃべりながら夜行バスを待った。自分の死後の遺体の有効活用は、土に帰って、有機物として肥料になることだ、とか。云々。本人曰く、これはポジティブな話題に入るらしい。
3日目北海道大学
札幌。夜行バスが全く寝れなかったので、まずは友人宅で一休みさせていただく。この時、私のズボラ&友人の潔癖さが発覚。(とはいえ、前々から薄々感じてはいた)
どうやら日中来てたパーカーを着替えないでベットに入るのがダメだったらしい。いや、まじでそういう概念がなかった。悪気は全くない。
お金は汚いのでキャッシュレス(確かに割り勘は結構電子マネーで送りあった)、家ではスリッパを、床に触れたら必ずすぐ手を洗う、図書館の本も触ったら手を洗うとか。色々発覚。
なんだか、色々我慢させてしまっていたのかもしれない、と冷や汗。
一眠りのあと、3時間くらい北大を散策。北大はガイドブックにも載る観光スポットらしい。
ポプラ並木や、イチョウ、獣医学部の牛なんかを眺める。あとクラーク博士の銅像も。
残念なことに、コロナで博物館が見られなかった。リベンジをしたい。
ちなみに、最近蓮にハマっている(魔道祖師のせいで)私は、大野池をずっと眺めていた。
昼は寿司。
海鮮を食べないのは愚かだということで。おいしかった。特に、サーモン。
今までサーモンの美味しさをいまいちわかっていなかったけど、これは美味しい。
札幌市内観光
午後は、中島公園へ向かいながら、市内観光。
時計台を外から眺め(これもコロナでは入れない)、テレビ塔も眺める。
すすきのも漠然と眺め、中島公園へ。
豊平館を眺め(これもコロナでは入れない)、日本庭園をゆっくり散策。
日本庭園の石産業について、ひとしきり友達に教えてもらった後、パフェを食べに。(佐藤)
しめパフェという文化があるらしいが、酒は飲まずに、晩御飯的にしめパフェを。
4日目羊ヶ丘展望台
迷った挙句に羊ヶ丘展望台へ。大したことなさそう、でも北海道に来て、クラーク博士の像を取らないのはどうなのか。小一時間、昨日から考えていた。
が、魔法の言葉。「せっかくなので」。観光に行く。
始発のバスに乗り遅れたため、次を待つ間に、旧北海道庁舎を撮影。
こういう、明治期の建物はけっこうすき。愛知の明治村に今度は行こうかな。
羊ヶ丘展望台は、曇りだった。
一番最初にここに来たのなら、嬉しかっただろうが、いかんせん既に道東を散策済みである。いまいち締まらない。
しかし、札幌雪まつりの展示や、クラーク博士の伝記などの展示もあり、そこそこ面白かった。
ちなみに羊は、外に出ていなかった。残念。けど、昨日、北大で羊見たから、いっか。
追記:後日宝塚音楽学校の入学案内的なのの、修学旅行の写真で、ここで写真撮っているのがあったので、やっぱりきてよかった、と思ったヅカファン。
スープカレー
最後はスープカレーで締め。
エビが基本のスープ。しかも、バスの関係で急いでいることを伝えると(ご相談に乗ります、とあったので、お言葉に甘えて)、早く提供してくれた。
おいしかったし、量もしっかり。
器とかもしっかりしていて、結構好み。このまま、博物館に飾れそう。
帰り
耳が死ぬことはもう明らかだったので、痛み止めを飲んで、耳栓も買って、飴も舐めながら乗る。
機内でだれかの子供が耳が痛いと騒いでいたが、私も共感。が、行きよりは十分マシな痛みで帰れた。けど、やはり、痛みがないと実際はどれほど酷い状態なのか分からなくて、それはそれで危険そう。
でも、鎮痛剤万歳。
北海道は本当に大きいので、また行きたい。
特に、雄大な自然に触れている間、開放的な気分になった。こんな美しいところがあったのかと。
今度は札幌の博物館リベンジと、美瑛や富良野、支笏湖なんかも行きたい。
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