[再編]「自立国家」日本の創り方(著者 北野幸伯)
読む目的
自立した国家とはどういうものか知る。
日本の現状と、自立するために必要なことを学ぶ。
少子化対策ついて:子育て支援
日本で「子どもを産むこと」は「生活水準を下げること」とイコールになっている。
フランスでは、子どもを安く生み育てることができ、なおかつ母親が仕事と子育ての両立がしやすい仕組みがある。
日本でも、法律を変えるだけで実行できる方法がある。サービス残業の禁止、フレックスタイム制の導入、育児休暇の延長などとその遵守。
経営者、企業側に「残業させると儲からない」という認識を持たせる。人件費の安い国とは競合しないと考えれば、従業員を搾取しなくてもいい。
少子化の一番の理由は未婚化・晩婚化で、それを引き起こすのは時間の無さ。
ロシアの出生率を1.16から1.75まで増やした方法を日本に当てはめて考える。
三人産んだ家族:住宅購入資金のローン(30年)を2000万円まで国に肩代わりしてもらえる。
銀行:国が払ってくれるので、取りっぱぐれない。
国:一家庭につき月7万円くらいの負担で、出生率が劇的に増える。
少子化対策について:移民
移民受け入れをするならば、まず、日本人の完全雇用を実現してから検討した方が良い。
「労働力が不足する分野=自国民が働きたがらない分野」を移民に頼るのは差別意識があるといえる。
3K(労働条件が厳しい仕事)移民受け入れで起こる問題。
日本人失業者と賃金水準の低下。
差別意識の高まりと、それによるいじめの発生。
民族主義の高まり。移民への攻撃が始まる。
生産性の停滞。IT化、オート化、ロボット化といった分野の向上が見られなくなる。
移民のマフィア化。麻薬販売や売春業に手を出す移民が出てくる。
治安の悪化。移民の大暴動やテロ、無差別殺人が起こる可能性が出てくる。
もし移民を受け入れるなら3K以外の分野で。共存するために「日本人が尊敬できる外国人をどんどん受け入れること」が不可欠。尊敬されるステイタスの外国人がたくさん住んでいることこそ、日本が国際化する道。
移民を増やすよりも、生産性の向上の方が速い。IT化、ロボット化を進める方が良い。
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