マガジンのカバー画像

ペンギンソルジャ−ー

16
そこの疲れているあなた必見です!! 読み終わる頃には活力がみなぎっているはずですよ!!
運営しているクリエイター

#超短編小説

第8話「一流カメラマンになりたい、池田」

池田「いいねーゲビン君!!もっと顎上げてみようか」 池田「そうそう。その角度最高だよ。いい笑顔だねー」 池田は、ゲビンをモデルにカメラの練習をしていた。 この男、のちにある界隈を賑わす存在となるのだ。 ちなみに、ゲビンはフンボルトペンギン界では、トップモデルであることも紹介しておこう。 池田はいつものように、自前のカメラをカバンに詰めて、ポッケにはバターナイフとランプを常備し、街に繰り出す。 いいスポットを見つけては、カメラを構え光速でシャッターを切る。 池田「

第7話「ゲビンはヘビースモーカーなの?」

部屋中に煙が溢れる 火をつけては、吸い 火をつけては、吸いの繰り返し 咳き込むゲビン ゲホゲホ ゲビン「これだからタバコは不味いんだよな、どうして煙が出るんだよ、タバコ会社はどうにかしろよ、本当にさ」 煙を吐くように、愚痴も出る ゲビンは極度のヘビースモーカーであったが、煙は苦手なのだ 時には、炙ったり、鼻から行くときもあった 五年前 横山「ゲビンこれ吸ってみろ。吸うと頭がくらっとするぜ!!」 ゲビン「なんだこれ!!どうやって吸うんだよ」 横山「火をつ

第6話「夜番でエース」

真冬の凛凛たる寒さの中、ゲビンはいつものように腕を回していた ゲビン「今日も当番かーこのチームも俺がいないと回らないからな」 すでにゲビンは指の感覚を失っていた 連投に連投を重ねる日々 ゲビンの肩は酷使される 松丸「休憩の時間だ!!」 ベンチに戻ると一杯の缶コーヒーを飲みながら体を温める しかし、誰一人として声をかけてはくれない すでにゲビンの中では限界を感じていた ゲビンは決して徳望や名声がほしいわけではない ただ、一週間の休みが欲しかったのだ 松丸隊