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海のナンジャラホイ

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これは「海のナンジャラホイ」というブログです。書いている私は海洋生物の研究者で、東北大学農学部の海洋生物科学コースというところに所属しています。私の海の生き物とのおつきあいは、幼… もっと読む
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記事一覧

【海のナンジャラホイ-50】素潜りだいすき

素潜りだいすき素潜り事始め 物心ついた頃から、外房の九十九里浜の海にほとんど毎夏通ってい…

仮説社
10か月前
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【海のナンジャラホイ-49】調査地近くの小学校が廃校になりました

調査地近くの小学校が廃校になりました主調査地の牡鹿半島狐崎浜 私たちの研究室で最も頻繁に…

仮説社
10か月前
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【海のナンジャラホイ-48】外房のハマグリ漁

外房のハマグリ漁九十九里浜に向かう 先日ラジオを聴いていたら、母の日の特集で椎名林檎の名…

仮説社
11か月前
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【海のナンジャラホイ-47】復活の新学期

復活の新学期コロナの日々を通り抜けて 5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法での…

仮説社
11か月前
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【海のナンジャラホイ-46】海藻を学ぼう!

海藻を学ぼう!海藻の分類は悩ましい いま、NHKの朝の連ドラの「らんまん」では、牧野富太郎…

仮説社
1年前
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【海のナンジャラホイ-45】モバイルな動物たち

モバイルな動物たちモバイルって? 携帯電話のことを英語では「Cell Phone」とか「Mobile Pho…

仮説社
1年前
4

【海のナンジャラホイ-44】1年生の海藻

1年生の海藻1年生と多年生 新学期が始まります。あちこちの小学校で、可愛らしい「ピッカピカの1年生」を見かけるようになります。大学でも学部1年生や大学院の修士課程や博士課程の1年生が加入してきます。そういえば、1980年代あたりからだいぶ長くやっていたこの「ピッカピカの1年生」のコマーシャル、長く目にしていませんでしたが、3年くらい前に復活したようですね。学校でも会社でも、新しい世界に飛び込んで1年目の初々しさは、確かに「ピッカピカ」な感じがしますよね。 実は、今回のお話の

【海のナンジャラホイ-43】さよならレジアス

さよならレジアス引退のタイミング 私たちの研究室で使ってきた調査用の車両は、トヨタのレジ…

仮説社
1年前
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【海のナンジャラホイ-42】海藻の国際シンポジウムの話 (4)

海藻の国際シンポジウムの話(4)踊るカンファレンスディナー 講演の行われた4日の日程のう…

仮説社
1年前
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【海のナンジャラホイ-40】海藻の国際シンポジウムの話 (2)

海藻の国際シンポジウムの話 (2)マスクしないの? メルボルンに到着して驚いたのは、誰もマス…

仮説社
1年前
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【海のナンジャラホイ-41】海藻の国際シンポジウムの話 (3)

海藻の国際シンポジウムの話 (3)食べます食べます 朝のセッションの開始は午前9時か8時半で…

仮説社
1年前
3

【海のナンジャラホイ-39】海藻の国際シンポジウムの話 (1)

海藻の国際シンポジウムの話 (1)海藻の国際大会 今回から数回にわたって、海藻の国際大会…

仮説社
1年前
9

【海のナンジャラホイ-38】海のナンジャコリャーズ誕生!

海のナンジャコリャーズ誕生!まずはワレカラ 研究者というのは、未知の事実を掘り起こしてゆ…

仮説社
1年前
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【海のナンジャラホイ-37】ワレカラを運ぶ

ワレカラを運ぶワレカラは楽しい ホンダワラ類の大型褐藻類が作る「ガラモ場」と呼ばれる海のジャングルの中には、たくさんの小さな「葉上動物」が住んでいるというお話をしたのは、このブログシリーズの第7回の時でした。この葉上動物の中のワレカラという小さな甲殻類が、私の長らくの研究対象で、海のナンジャコリャーズ絵本シリーズの第1弾が「ワレカラ」だったのは、そのためです。ワレカラは体の大きさが普通はせいぜい2~3センチくらいだし、すみかとよく似た色をしているため、海の中で目立つ生き物で