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あとから効いてくるLA自然史博物館

とっかかりとなったのはビデオ映像のヒゲのおじさんだった。

『LAの街中に断層があり、少しずつ標高が変わる地域があるのさ。』

なぁーニィ?!



地形好きとして不覚だった。
わたしはものすごく地理的に面白い場所に住んでいる…?!



先日、LAの自然史博物館に行ってきた。
冒頭のおじさんをはじめとして、化石や剥製などの展示は素晴らしく、
久しぶりに脳内の知的好奇心部門がぶち上がった。

ドーパミンドバドバ(DD)、である。

アメリカ・カリフォルニアに住んでいて、この大きな土地はどのような成り立ちなのか気になっていた。

気にはなっていたが、育児にかまけて調べていなかった・・。

後悔している暇はない。
それからというもの、
自由時間は、むさぼるように土地の成り立ちと断層を調べまくっている。


わたしが住んでいるカリフォルニア州には、沿岸側に1000kmを超える横ずれ断層が走っている。

断層のせいで地震が多く、遠く離れた土地の成分が似ていることもあるそうだ。日本と似ているなあ。

左右断層の両端にあるサンフランシスコとロサンゼルスは毎年6mm近づいていて、いずれ隣接するだろうといったおもしろエピソードもあった。
ちなみに今は640km離れている。

national park serviseより

横ずれになるまでの経緯はどうだったのか、
成り立ちを調べてはDDしている。


気になる人のために簡単に説明するよ!

太古の時代、海底プレート(ファラロンプレート)が大陸プレートの下にもぐりこむ。
東西から圧力がかかって、たくさん山ができた。


圧力の角度などが少しでも違うと、どんどんパワーバランスが変わってくる。
現在。シエラネバダはセコイアやヨセミテを擁する山脈だよ!

ちなみにもぐりこんだプレートはすぐに海底深くへ進まず、
大陸プレートのすぐ下に沿って東へ進み、まさかのロッキー山脈に関わるそう。ヒョー!


途中で断層マップなんていう最&高サイトを発見した。
これで、断層が気になる人も眠れるね!

california department of conservationより


なお、展示では他にも興味深い話があった。

「アメリカ内陸部でなぜ海の生き物の化石がとれるの?」

なんで・・?
大人も疑問に思う。

「理由は、太古の時代に北米大陸は3つの島に分かれていて、真ん中は海だったから」

ヘェー!!(DD)

たのしい社会の時間

このように、自分の立つ土地で、
その地域のエキスパートたちが叡智を集めた展示を見られるのは極上だ。
学びのきっかけとしてたまらない。

偶然にも、近日中にセコイア国立公園とヨセミテ国立公園に行くことが決まっているので、予習にもなった。

『もっと、もっとだ・・!!』

日曜日の静かな午後、パソコンにかじりついて私は数千年前を漂ったのであった。

その後、化石さながら本の修復作業をしました。

ではでは、良い一日を!

参考
プレートの画像たちnational park servise
サンアンドレアス断層のwikipedia
カリフォルニア州の断層マップ

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