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「初めてではない、初めまして」

もうなくなってしまいましたが
最寄りの本屋さんに中古本コーナーがありました

そこで一度読んで手元に置いておきたい本や、名前だけ知っていて手に取った経験がない本などを買わずとものんびりと眺めるのが好きなもので。時折は思い立って買ってみたり

そんなこんなで出来上がったいわゆる「積読」本が十冊ほど我が家には鎮座しています。申し訳ない

そのうちの一冊
『羊と鋼の森』宮下奈都さんの小説です
こちらを先日ふと読みました

節約で食べている業務スーパーの6食で200円のお蕎麦を食べた後。たまには本でも読むかと、一年近く前に古本屋さんで買ったアドラー心理学の本を数章読んだ後、実用書ばかりで小説を読んでいないなと思ったそんな午後

面白いこと。本の感想はまた今度

ピアノの調律師さんのお話でして、本屋大賞をはじめ多くの賞を取っていますし、映画化もされていますからご存知の方も多いでしょう

今回の主題はこの本の内容というよりは読んだ次の日にした経験にあります。前置きの長いこと

イベントスタッフのアルバイトで交響楽団に行きまして。いつものようにお気に入りの滑り止め付き軍手をはめて、さあ重いものでもなんでも運んだろかいと意気込んで会場に入ると、いつものステージの上に違和感が一つ

大きなピアノ。その横には柔和なおじさん

「進研ゼミで見た!!!!!!!」

そんな感情が湧き上がりました
あとでスケジュールを見ると
その方はすでに3時間近くピアノと向き合っているようで、なんだか少し嬉しくて

ここからやっと本題に入るんですが

前日に羊と鋼の森を読んでいなかったら、私はきっと調律師さんを見ても「スタッフのひとかな」としか思わなかったでしょう

だけど調律師を描いた作品を読んだ後は、その方が持っている道具の使い道、どれぐらい時間がかかるのか、ホールで演奏するようなレベルのピアノを調律することがどれだけ名誉なのか

これだけの感情も言葉を湧いてくるわけです

私はこれを信条にしていまして
今回は新鮮に信条に殴られたようなもんです

きっときっと私がこれから何かに触れるたびに世界に対する感情が増えてくれるだろうし、願わくばその多くがプラスの感情であって欲しいと思う

同時に生きてくる中で見落としてしまったものに知識を得ることで気づきたいなとも思う、それが手遅れであったとしても

2ヶ月ぶりにパソコンが治ってウキウキなので
最近は無理矢理にでもパソコンに触っています
さて、そろそろ洗濯機が終わるころ



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