先生から手紙が届きました

郵便ポストを見ると、一通の手紙が届いていました。
長男がお世話になっていた保育園からの手紙です。中を開けてみると、昨年度の保育費用の引き落としについてのお知らせでした。
そして、その手紙に長男の先生から、親の私たちへのメッセージがついていました。

「お元気ですか?くれぐれもお体には気を付けて、元気に新しいご家族と一緒に帰ってきてくださいね。楽しみに待っています!」と書いてありました。手紙を読み、長男が保育園に通っていた、ほんの数か月前のことを鮮明に思い出し、思わず涙ぐんでしまいました。(特に悲しいことはないのですが、懐かしさの涙ですかね。)

長男の先生は、いつでも温かい眼差しで長男のことを見守ってくれていました。
次男が妻のお腹の中にいるときに、切迫流産をして妻が入院しました。平日の昼間は私も仕事があるし、祖母や私の妹も毎日長男の世話をすることができなかったので、週に1~2日、長男を保育園で預かってもらうことにしました。「はじめて喋る言葉を親の自分たちが聞けなったら悲しいね。」「怪我をしたらどうしよう。」と妻と心配ばかりしていたことを思い出します。自分たちで見守ることができない寂しさと不安で、保育園に送り出すことがとても心配でした。
でも、そんな私たちを、先生は温かく受け止めてくれました。

「この先生なら、長男を預けても安心だ。私たちと同じくらい大切にしてくれる。」と思ったことを今でも鮮明に思い出します。長男も先生の優しさを肌で感じていたようです。長男の名前を、君付けで優しく呼んでくれることが、先生は長男を1人の男の子として見てくれていることを感じ、とても嬉しかったです。

長男にとって、私たち家族にとって、保育園の先生方は心の支えです。

私は小学校の先生をしています。今年で14年目になります。
今日は、臨時休校明けまでの学習課題を、全家庭に配付しました。学年のお知らせや、プリント、ドリルなどを封筒に入れて、クラスや学年の子どもたちのご家庭を回り、ポストに入れてきました。

ご家庭を回っている中で、偶然タイミングが合い、家の前で○○さんや、~~さんに会うことがありました。
「○○さん元気!?」「うん、元気です!」というシンプルな会話でしたが、○○さんや~~さんの笑顔や元気な声に、安心するとともに、元気をたくさんもらいました。体の温度が何度か上がるような感覚でした。どうして元気になったのかを、帰りの電車の中で考えてみましたが、自分が大好きな子どもたちの笑顔を見たり、元気な声を聞くことができ、純粋に嬉しかったのだと思います。

長男の保育園の先生に抱いている私たち家族の思いのように、クラスや学年、学校の子どもたちや家族にとって、自分も少しは力になれるような先生でいたいと思った1日でした。