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不定期囲碁日記 2022.3.7

繰り返し読む本は血肉となる

『春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え』と初めて知ったのは小川糸さんが書かれた「ツバキ文具店」でした。この時期で苦いものを考えると菜の花やフキノトウが思い浮かびました。そう、フキノトウ!

子供の頃は苦くて何が美味しいのか分からなかったフキノトウ。キク科フキ属の多年草で蕾が小さい内は食べられる。蕾はビールに使われるホップのような形状です。ビールもそうですが、舌の細胞である味蕾が年を取るごとに劣化して苦みを感じなくなるという説を聞いたことがあります。

フキノトウは水気の多い場所に生えることが多いです。好きな小説に梨木香歩さんが書かれた「家守綺譚」がありますが、同作にも主人公が疎水べりに生えたフキノトウを探しに行く描写があります。

本は数多く読んできましたが繰り返し読む本は本当に少ないです。それでも2回3回読んでいくと自分を作る血肉になるのだと感じています。「ツバキ文具店」も「家守綺譚」も3回は読んでいます。

最も繰り返し読んだ本

それを踏まえて私が最も繰り返し読んだ書籍を紹介します。林海峰九段の「基礎完成 最速上達詰碁200 (囲碁人文庫シリーズ) 」です。その名の通り詰碁の基礎が詰まった書籍で、この本を読み解くだけで棋力が上がります。もう10回は読み返していますが、高段者になった今でも手放せない本です。

フキノトウの醬油漬け

今日はKALDIに寄ってフキノトウの醤油漬けを買って帰宅しました。白米に乗せるとほろ苦さと醤油の香ばしさが駆け巡りました。フキノトウも血肉となり冬のアクを取り除いてくれますように。

週末はお酒のあてにしながら詰碁を解こうと思います。


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