シャーロック

最終回鑑賞。ディーン・フジオカ演じる誉獅子雄の役が似合いすぎてただただ見惚れる。こういった天才肌の人物像は嫌いではないし、憧憬の念を抱く。主役のディーン・フジオカ自身もそういった印象を受けるのはドラマの影響なのだろうが。

このドラマの主題歌をテレビで歌詞を見ながら聴いた。普段、自分が好まない類の楽曲なのだけどなぜか惹かれた。単に彼のファンだとかそういった理由からではない。むしろファンでさえない。

歌詞が気に入ったのでiTunesでダウンロード購入した。(三浦大知の新曲も同じく。)じっくり歌詞とにらめっこして聴き込む。英語はともかく、中国語の歌詞部分は何となくでしか解らないものの、フレーズや耳心地が良い。

話は逸れたが、シャーロックはタイトルロゴからして好みだったのだ。ドラマの始まりから終わりまで獅子雄に引き込まれてしまう様は、さながら若宮の心境に似ている。視聴者が心理的に共感を覚えるのは殆どが若宮の方だろう。そのようにドラマが作られているのだから仕方がない。

スマートなドラマだったと心底思う。誉獅子雄というネーミングも良かった。シャーロック・ホームズを原典にしたこの作品は、シャーロックの頭脳明晰さやユーモアを残しながら日本風に見事アレンジされていた。いや、原作を朧げにしか知らない身だからあまり偉そうなことは言えない。

東野圭吾著の「湯川シリーズ」とも違う雰囲気を醸し出していたのはヴァイオリンの存在も欠かせないのだろう。いつか獅子雄が生きて若宮のもとへ姿を現す未来を描いて欲しいとも思うが、きっとこの作品はこれで幕とした方が潔いのだろう。

魅力的な俳優陣が惜しげもなく出ていた。初回から数話逃したのが悔やまれる。最終回に見せた佐々木蔵之介の演技もまた鳥肌が立つほど凄みがあったことも記しておこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?