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太陽が蠍座月〜守護神の愛のゴシップ?神話

2022年10月23日19時36分 霜降(そうこう)
露が霜に変わり、だんだんと冬が近づくころ
そしてここから太陽が天蝎宮(てんかつきゅう)
すなわち蠍座に入ります。

昨年までは星座の傾向などのご紹介をしていましたので
今年はその守護神とその神話のお話をしています

まずは蠍座生まれのみなさん
お誕生月おめでとうございます。

今日は蠍座のふたつの守護星と守護神
冥王星の守護神ハーデスと、火星の守護星アレスが関係する
ギリシャ神話をお話したいと思います。
そして先月の天秤座からの流れ
先月予告しましたようにアフロディーテとと関わる神話を
お話させていただこうと思います。

よかったらおつきあいください。

先月の神話はこちら👇からどうぞ

冥王星は準惑星になったけど

その前にひとつめの守護星
冥王星について少しお話をしておきます。

ご存知の方も多いでしょうが、冥王星は
以前は太陽系の惑星となっていましたが、
天文学の世界では2006年に惑星から外され、
準惑星ということになりました。
惑星と準惑星の違いはいろいろありますが
そのあたりも含めて偉い先生たちが相談し、
最終的には投票でそうなったそうです。

くわしくはお調べいただければと思いますが
冥王星の探査機によると
火山や雪山、砂丘もあったらしくいですよ。

ただ占星術からすれば、惑星でも準惑星でももう
今更どちらでもよくて、冥王星は変わらず
とても大切な影響を与える星です。

ローマ神話ではプルートのハデス

さてこの冥王星の守護神、ローマ神話ではプルートです。

早速余談ですが、ディズニーに同じ名前の犬のキャラクターがいますね。
彼のお名前は、冥王星のここからつけられたそうです。
昔、天文学の世界はヨーロッパが主流だったところ
冥王星はアメリカ人が発見した星で、かなり誇りだったようです。

今日はギリシャ神話をご紹介しますので
こちらではハーデースもしくはハデスといいます。
今日はハデスと記します。

ハデスはポセイドンやゼウスの兄弟です。
このハデスがゼウスに頼んで
デメテルの娘ペルセポネを、
もうほぼ拉致状態で冥界につれていって奥さんにした神話、
その後、四季が生まれたお話は
昨年の乙女座の時にしました。

まだのかたは是非こちらをご覧くださいませ。

と、ともあれこのように、冥界の王様のハデスです。

そして実は、これ諸説ありの神話なので
その点ご了解いただきたいですが
ハーデースがペルセポネーに恋をしたのは
アフロディーテーの策略だったという説があります。

美と愛の女神と呼ばれるアフロディテ(アプロディーテ)です。

というのも、ペルセポネーはどちらかというと
純粋無垢な女神だったそうで、
処女神と呼ばれるアテーナやアルテミスを支持していたので、
恋愛や愛欲の女神アプロディーテーが面白く思わなかったとか。

そこである日、ハデスが大地の裂け目から地上を見上げた時、
ペルセポネーがみえた瞬間に、
アプロディーテーは息子のエロースに矢を放たせて、
ハーデースはペルセポネーに恋をしたから
ゼウスに奥さんにしたいと頼んだという神話です。

エロスつまりキューピッドの
例の恋をする矢を放たせた、ということです。
これは「ペルセポネなんて冥界にいってしまえ!」という
アフロディテの思惑だったというお話です。

結局、母のデメテルのお陰で
冬の間だけ冥界で暮らすようになり、あとは地上にもいますし
冥界の女王としては厳しい存在になったといわれるペルセポネなので、
それも結果的によかったのかもしれませんが。

もうひとつの守護星火星の守護神はアレス

そして、蠍座のもう一つの守護星は火星です。
冥王星が発見されるまで火星が守護星とされていたため
今も、一応二つとして、蠍座の守護星としては
火星も考慮します。

この火星の守護神はローマ神話ではマールス
ギリシャ神話ではアレスといいます。

これは少しだけ2回前の乙女座の中でも触れましたが
水星の守護神ヘルメスがヘラのお乳を呑めたのは
その時ヘラがこのアレスを育てていたから
と言う話、

まだの方はこちらからどうぞ


そして実はこのアレス、成長して
金星の守護神アフロディテの愛人になっておりました。

火星と金星、雄マークと雌マークになっていますが
ある意味とてもふさわしいカップルかもしれませんが
ともあれ、ここでもアフロディて絡んできます。

そして先だっても説明したように
アレスはヘラの息子なのですが
ヘラにはまだ他にも息子がいました。

今回の主役はその中のヘーパイストス
またはヘパイストスともいいますが
ヘラにあまり愛されていない、
むしろ疎まれている子どもです。
今回はヘパイストスと呼びます。

ヘパイストスは、雷とか火山とかの神だったのが
神話の中では主に鍛冶や工芸、木工が上手だったり
自分の工房で神々の武器などを作る名人となっていきますが
このお話はその前のことです。

ヘパイストスとヘラの親子関係

さてこのヘパイストス
よほど色々鬱憤が溜っていたのでしょう。
ある時、ヘラの所に出向きました。

そして
「なぜ貴女は母なのに、自分に対してそんな扱いをするのだ、
私はずっと傷ついてきた、怒っている、あやまれ!」

と迫りました。

これも諸説ありですが
ヘパイストスは、ヘラの子ですが、
ゼウスの子ではないとか、
又は、ゼウスの浮気を恨んで
自分独りで子どもをうんでやる!
ヘラがひとりだけで産んだので
父はいないとも言われているのです。

ただ本当の所は、
ヘパイストスは美しくないというそんな理由で
母であるヘラは彼を疎み
生まれてすぐに下界に投げ捨てたとも言われています。

そんな仕打ちをうけてきたヘパイストス、
怒りがマックスに達し、意を決して出向いたのでしょう。
この抗議をしたときに、
実はヘラの椅子に身動きができなくなる仕掛けをして臨んだそうです。

ヘラは動けないので、この仕掛けを解いてもらいたくて、
と言う気持ちがあったのかもしれませんが、
一応「それはごめんなさい」と謝ったそうです。

けれど、当然そんなことくらいでは
おさまらないヘパイストスです。
彼はもうひとつお詫びのしるしに
天界で一番うつくしいアフロディーテと結婚させろ
要求したのでした。

そして、ヘラの力があったから
プライドも高い、美にこだわりもする
かのアフロディーテは、しぶしぶヘパイストスと結婚しました。

浮気現場を押さえられる妻と愛人

さてこのカップル、おそらく天界は大騒ぎだったことでしょう。
ただ、ここにも、
この結婚の前に、既にアレスとアフロディーテは恋人同士だった
という説と、実は後からの関係である、
こんな結婚をさせられたアフロディーテは
評判はあまりよくないけど美男子であったという
アレスと浮気をして憂さを晴らしていた
とかも言われていますが
ともかくアフロディーテの愛人であった
火星の守護神、蠍座の守護神でもあるアレスでした。

しかしそのうちに、これは怪しいと感じ取ったヘパイストスです。
ある日、「仕事でしばらく戻れないから」とでかけましたが、
そうです、だまって出かけるはずはありません。

ヘラの時と同じく、ある仕掛けをしていったそうです。
さっきも少し触れましたが
彼はいろんな道具とか武器とか作るのが上手です。

さて、夫がいないスキに早速アレスを招き入れたアフロディーテ
仲良くいちゃいちゃしていたことでしょう、その寝台。
そこにはヘパイストスが施した特製の仕掛けがありました。

それは、見えない網がかかり、
もがけばもがくほど身動きがとれなくなる、
ヘパイストス以外には解く事が出来ないという物でした。

きっとアフロディーテとアレスは焦ったでしょうね。
そしてそこに帰ってきたヘパイストス、というより
それを見計らって帰ってきたという方が正しいでしょう。

そして2人の前に立ったうえ、更には、
丁度ちかくにいたヘルメスをよびよせたと言います。

水星の守護神 伝令の神ですヘルメス、
みんなに触れ回るのが仕事です。

ですからヘパイストスから「ちょっと来て来て!!」と
呼ばれたヘルメスは「ええ~って」びっくりします。
でも同時に、ちょっとアレスがうらやましいなと思ったとか、
そんなことが書いてある本もあります。

さらにヘパイストスはヘルメスに
「オリンポスの神々みんな呼んできて」と!
神々をみんな集めてしまうのです。

神々は笑ってはいけないと思いながら
我慢していたそうです。
恥をかかせることがヘパイストスの目的で
その後、アフロディーテとアレスを開放してあげました。

けれどまだ続きがあります。
この神がそろっている中で
ヘパイストスは母であるヘラに向かって
「貴女がくれた花嫁はふしだらですから、のしを付けてお返しします」
と離縁を宣告します。

これはヘパイストスが恨んでいる
母ヘラへの仕返しでもあります。
というのもヘラは、結婚の女神ですもあります。
結婚の女神といっても、
ヘラが結ぶ縁など所詮こんなもんですよ

面目をつぶすことが目的だったようです。

けれど、元々ヘラは、夫ゼウスから
自分は浮気されっぱなしなので
結婚の神というのもなかなか複雑なことですが。

ゼウスを味方にしたヘパイストス

そして、これも諸説ありますが
この一件の後、全能の神ゼウスが
ヘパイストスを気にいったという説があります。

「器用ですごいものをつくるな、君は。是非、天界においで
私を父としたってよいのだよ」とよんでくれて
オリンポス12神に入れてくれたとか。
生まれて同時に下界に投げ捨てられたからヘパイストス
やっと天界へと登れました。
そしてその後は、神々の武具などをつくって活躍してそうです。

ただ、初めから12神の中に含まれていたという
お話もあるります。
でも、この件の後にゼウスが引き上げてくれた
と言う方がドラマがあって個人的には好きなので
この説を取りたいと思います。

何やかんやいいながら浮気をしながら
ゼウスが間接的にヘラを救ってあげて
ヘパイストスがヘラへの恨みを忘れるように
整えてあげたような気もしたり、これも勝手な想像ですが。

いいとこなしのアレスのようですが

さてこれが今回ご紹介したかった神話です、が、
これではアレスの話ですといったのに
いいとこなしのまま終わってしまいますね。

けれど、先にも少し触れましたが、
レスはとにかく、アポロンにも勝るとも劣らない美男子、
肉体的にもうつくしく、

こんな風に浮気現場おさえられても
「まあ美と愛欲の女神アフロディテの相手が務まるのは
アレスくらいだろうな」
と、
神々からも思われるような神様だったようです。

蠍座と照らし合わせると

とういうことで、アレスを思うと
蠍座にセクシーな人が多いとか
愛情関係にはなかなか情熱的に突っ込んでいくとか、
性的にも冒険家が多いなどと言われやすい
のは
このアレスっぽいし面のような気がします。

そして、見えない世界や、あちらの世界に通じやすい
と言われる方では、先の、
冥界の王ハーデスが守護神だから
思い至る所も多いですね。

耳でも神話を聞いてみてください。
音声配信はこちらから


ということで、今日はまるでゴシップ雑誌か
芸能リポートコーナーのような内容でしたが
これがギリシャ神話なんですよね。

この完璧ではない人間味あるお話が
社会の縮図にも思えます。
こんなことは今の時代にも起きていますし。

ですから、社会的な機能や教訓なども含めて、
神々暮らしの中に描く事で
その時代の民に何かを説明していたのかな
と言うような気にもなるわたくしでした。

ということで今日はちょと長くなりましたが
蠍座の守護星の冥王星と火星 
守護神ハーデスとアレス
更にはアフロディーテが関わる神話でした。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

またご感想など、コメントや💓で残していただけると
嬉しいです。よろしくお願いいたします。


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