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どこまで逃げても、どれだけ逃げても

かるがも団地 note企画「おてやわらかに」
かるがも団地の主宰・藤田による雑記です。つれづれなるままに日々の生活で感じたこと、黒歴史、思いつきのギャグなどを供養していきます。

現実逃避する。しょっちゅうするし、しょっちゅうしてきた。

期末試験前なのに部屋の掃除を始めたり、
脚本の〆切前に積ん読していた小説に手をのばしたり、
確定申告の期限が迫る中、優先度の低い予定を詰め込んでわざと忙しくしたり。
随分と色々な手段を以て、色々な面倒なことを遠ざけ、逃げて、結果ツケが回ってきて後悔するということを散々繰り返してきた。

「自分の人生」から逃げまくってた頃の話。

僕がやりがちな逃避行動のひとつに、「移動」がある。
分かりやすい例として、勉強が面倒なときに「Wi-Fiや電源が無いから」「人が多いから」などと、今いる場所では集中できないという言い訳をでっちあげ、図書館、カフェ、大学、と場所を点々としてしまう。
平気で隣町まで電車で移動することもある。

社会人になると、いい加減この行為の不毛さに気付き始めた。
特にここ最近は、コロナの影響で家で作業をせざるを得なかったので、比較的「不毛な移動」が減った。だいぶ成長したよ、うん。
だけどまた少しずつ外に出ようという動きが出てきて、また先日も逃避してしまった。ただ、学生の頃よりはその不毛さが身に染みているので、早々に引き上げてきた。
僕の場合は、「やる気」なんてものは場所を変えたところであまり変わらず、やり始めることでしか出てこないのだ。何をするにも初めの一歩が一番重い、ってやつ。


話を戻す。大学4年の僕は周りに流されるように就職活動をしていた。
6月頃に2つ目の内定をいただいた。まあまあ納得できるかな、くらいの感じ。その段階で就活自体が面倒になってしまい、途中放棄してしまった。
転職することも普通のご時世、はなから一生その会社で勤め上げるつもりもないし、まあこんなもんでいいっしょ……!

……だけど、一度しかない新卒入社、「社会人としての初めの一歩」として重要な選択であることに変わりはない。心の奥の方で「本当にそんな決め方でいいの?」と、もう一人の自分が叫んでいた。
だのに、当時の僕はずっとその心の声に蓋をして聞こえないふりをし続けてしまう。僕は、就活での失敗経験や、夢見ていた演劇での挫折経験などが要因となって、「自分の将来と向き合うこと」が怖くなってしまっていた。
前期末試験、演劇部の夏季公演、文化祭公演、と、将来のことよりも目先に迫っていることにばかり視線を向け、注力した。当時お付き合いしていた人と楽しい時間を過ごして、自分を誤魔化していた。

文化祭公演を終えた僕は、一瞬「やるべきこと」を見失った。
部活動の忙しさから解放され、また現実が立ちはだかる。「いい加減ここで就活再開しないと、もう間に合わないぞ」と、心の声が聞こえてくる。
それでもえいやっと蓋をしてしまった僕は、リフレッシュをしようと言い聞かせ、伊豆諸島への一人旅を突如計画した。よせばいいのに。
ついでに言うと、この少し前に付き合ってた人からフラれて結構病んでた。


2017年11月中旬の早朝5時。竹芝からフェリーで7時間かけて、観光シーズンでもなんでもない、人気の無い伊豆大島に僕は一人で来てしまった。
災難なことに、島に降り立った瞬間から謎の腹痛に襲われた。
僕はストレスがたまると、軽度の逆流性食道炎ぽい症状になる。
胃~食道あたりが不快感に襲われ、吐きそう(9割9分吐かない)になる。
薬局で胃薬を買って飲み、少々体調はマシになったけど、気分は最悪だった。この時点で観光・宿泊どころじゃねえと、午後の帰りの船を予約した。

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貧乏性なので、それでも一か所くらい回って帰ろうと、三原山をのぼった。
三原山は伊豆大島の中心にある火山で、標高が764mある。結構な坂道だけど舗装されているので、スニーカーでずんずん登れる。
ごつごつした岩石や、揺れるすすきが偶にある程度で、他に登山客は一人もいない。途中写真を撮りながら1時間ほど歩を進めていると山頂に着いた。

島にいる間中、いや、なんなら島行きの船に乗るずっと前から、
自分の頭の中は、逃げ続けている将来への不安でいっぱいだった。
現実を離れてどこかに行って心を軽くしたかったけど、ちっとも軽くならないし、むしろ不安感は一人でいればいるほど、遠くに行けば行くほど増大していた。

とうとうこの島で一番高い場所まで来てしまった。
もうこれ以上、どこにも行きようがない。
なんで来ちゃったんだ。ほんとに自分は何をしてるんだ。
自分が進む道を決めることなんて誰でもやってる。みんな悩んでいる。
みんな悩みながらもちゃんと向き合っている。なのに、俺はなんなんだ。

あまりにも自分が馬鹿すぎて、情けなくて、山頂でおいおい泣いてしまった。どこまで逃げても、どれだけ逃げても、自分からは絶対に逃げられないのだ。駄目だ、ちゃんとしなくちゃ、と思った。

……だけどこの後も結局数か月間逃げ続けてしまい、挙句不安感に押しつぶされて軽く病み、一週間ほど休養する羽目になります。あほです_(:3」∠)_

急に文章が敬体になっちゃったよ。まぁいいや。
よくある青春の悩みに押しつぶされていた頃の話でした。
自業自得だと自覚していたので、誰にも相談できなかったんですよね。でも理不尽・自分勝手な思いでも、誰かに聞いてもらえるだけで心は軽くなるので、同じようなことでぐるぐるしている青少年がいたら(いないと思うけど)誰かにこっそり打ち明けてみよう。ふじたでもいいよ。

「不安」は先延ばしすると、時に自分でコントロールできないくらい増大してしまいます。面倒なことほど失敗を恐れず、早めに手をつけようね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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本日もおつかれさまでした。明日も良き一日をお過ごしください。


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都内を中心に活動する劇団です。劇団だけど、写真を撮ったり、文章を書いたり色々なものを作っています。 メンバー▷藤田恭輔・古戸森陽乃・宮野風紗音 /Webサイト▷https://www.karugamodanchi.com /はじめての方はプロフィールの劇団紹介記事をチェック!

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