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映像を悪くする要素と、良くする要素。区別はついてますか?

撮影についてのお話です。
もっとも映画らしいところですよね。

皆さんは映画を見ていて、「いい映像だな」と思った時、それを分析していますか?

撮影をしていると、すごくたくさんの邪魔が入ります。そして、映像はどんどん悪くなっていくんです。

映像を撮る際に気にする点は、大きく2種類考えられます。
「映像を悪くする要素」と、「映像をよくする要素」です。


例を挙げましょう。

・色合いがバラバラになった。
・焦点が合っていなかった。
・余計なものが映ってしまった。
・逆光だった。
・薄暗かった。
・ブレテしまった。

などなど。

これらはマイナス要因です。「映像を悪くする要素」です。
これらが嫌ですね。

例えこれらの要素をうまくやっても、到達できるのはせいぜい、

「安定した映像」

なんです。

まだ「いい映像」にはなりません。


一方、

・構図がかっこいい。
・迫力がある。
・色合いがきれい。

などなど。これらは、プラス要因です。「映像をよくする要素」です。

これらは、監督の個性から生み出されたり、アイデアでよりよくなっていきます。

考え方の基本はシンプルです。

「映像を悪くする要素」に気をつけ、「映像を良くする要素」をじっくり考える。

この、「映像を悪くする」マイナス部分がなくなったうえで、「映像を良くする」プラス要因が成り立ちます。

自分が撮った映像に不満がある。

だったらそれが、マイナス要因によるものなのか、プラス要因が足らないのかを考える。
この分析で、皆さんの映像は変わります。そういった小さな積み重ねで画質が違ってきます。


普通の状況で当たり前にカメラを回せば、どんなカメラでもきれいに撮れるんです。

ただこの「普通」に撮るのがまず難しい。
でも実は、「普通」を目指すコツはシンプルです。

マイナス要因対策はすべて、カメラの基本設定として揃っているんです。

もう一度「マイナス要因」を見てみましょう。

 ・色合いがバラバラになった。→ホワイトバランス
 ・焦点が合っていなかった。 →オートフォーカス
 ・余計なものが映ってしまった。 →これは機能になかった!
 ・逆光だった。 →逆光補正
 ・薄暗かった。 →これは照明の問題かな?
 ・ブレテしまった。 →手ぶれ補正

ちょっと違うものも入ってましたが(- -;)

最低限、映像を作る上で必要な機能は、考えなくてもいろいろカメラに備わってるんですね。

そこから先は、いろんな監督の技や名作のアイデアが本で売られています。

そして、皆さんが撮影をするたびに、経験値がどんどん上がっていくんですね。


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