撮影現場で緊急事態が起こったとき
僕はもう10年以上メールマガジンを毎週発行しています。
発行自体は一度も欠かしていませんが、「発行日は毎週金曜日」だけは一度、翌日になったことがあります。
当時はサラリーマンで、発行日前日に突然取引先の接待になり、カラオケで朝までになってしまったためです。
ずっと続けているものがずれる、というのはちょっと気持ちが悪かったのを覚えています。
さて、これまでの撮影現場での緊急事態について、また、その時の対応について書いてみたいと思うのです。
エピソード1
『自分が撮影に行けない!』
苦労して苦労して役者やスタッフのスケジュール調整をして、
どうしてもこの日しか撮影ができない!
この日を逃すと撮影はもう不可能!
みたいな状況がありました。
ところが、その日、あろうことか僕自身に仕事が入ってしまったのです・・・。
人は人生において、何を優先すべきなのか、
今どちらを選ぶことが将来にとってプラスになるのか、
そういうことを決断する時があります。
その日は当日の朝、"風邪をひき"ました。
仕事先にゴホゴホ言いながら電話をして休んだのを覚えています。
遠い昔の話です。
エピソード2
『撮影現場に行ったら、対岸で運動会が始まっていた!』
すごく好きな川沿いの場所があって、主人公たちが静かに語り合うシーンのロケ現場がありました。
撮影当日にみんなで集まってみると、なんとなんと、川の対岸で運動会が開催されてるではないですか。
映像的にもNGだし、そもそもドンちゃんドンちゃん音が入ってきて音は全く使えません。
それでも、撮影は行いました。
対岸を映さないようにして。
撮影現場のトラブル、緊急事態は、起こらない方が不思議です。
ということは、トラブル時の対応も考えておいた方がいいです。
僕のシンプルな対応策はこれです。
----------------------
こだわりを捨てる
----------------------
いい映像が撮れない、
理想通りのシーンにならない、
・・・いいじゃないですか。
僕は撮影を続行します。
役者・スタッフが揃っていることを優先した方がいい。
仮にその時撮った映像が気に入らなければ、後日撮り直せばいい、くらいで考えています。
思い通りのカットが撮れなくても、他の日と整合性がとれなくてストーリーやセリフを少し変えることになっても、僕は撮影をします。
ロケハンをしていても、撮影当日は季節が変わって景色が違う!
なんてこともよくあります。
それでも絵コンテを変えて撮影をします。
眼の前に撮影チャンスがある。
これは、逃してはいけないと思うのです。
■iPhoneで動画を作る著書が出ました!
書店で見かけたらぜひ手に取ってみてください!!
Amazonでもぜひ!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?