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超初心者のための映画制作講座

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20年に渡り1000人以上にアドバイスしてきた経験から、初心者が映画が作る時に役立つ情報をお届けします
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#映画製作

募集開始!第27回映画制作ワークショップ

募集開始!第27回映画制作ワークショップ

いやー、よかったよかった・・。

僕は今、ホッとしているんです。

今回もまた、
ワークショップ募集を開始することができた・・

第27回映画制作体験ワークショップ
(東京開催)
5月11日(土)/12日(日)

毎回ワークショップを準備する時、
一番最初の難関は、

「スタッフ・役者の予定を合わせること」

なんです。

◎臨機応変に撮影できるカメラマン

◎希望通りに書いてくれるシナリオライタ

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第26回 映画制作ワークショップ募集開始しました(初心者の映画制作講座)

第26回 映画制作ワークショップ募集開始しました(初心者の映画制作講座)

カルフの映画制作体験ワークショップ
第26回の募集が始まりました!

「動画編集を教えて欲しい」

とよく言われます。

「あ、自分も知りたい」
と思った方!

今回の内容は、良いアドバイスになると思います。

■"基本的なこと"は学びにくい

「動画編集を学びたい」
という人に、

『何を編集したいですか?』
『どんなことをしたいですか?』
と聞くと、

「基本的な操作方法を教えて欲しい」
と返

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「スタッフに任せたいのに、意見が出てこない・・」優しい監督の悩み(初心者の映画制作講座)

「スタッフに任せたいのに、意見が出てこない・・」優しい監督の悩み(初心者の映画制作講座)

今回は、監督とスタッフの間の、よくある衝突についてお話しします。

やる気のある監督さん、自主映画のリーダーから、こんな悩みが時々届きます。

「みんなで作りたいから、スタッフそれぞれ、やりたいようにやってほしい。でも、スタッフは皆、指示が欲しいって言うんです」

カメラマンには、構図や撮り方を自分で考えてほしい。
照明を当てる人は、やりたいようにやってみてほしい。

監督さんは、そう考えるわけで

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撮影現場でOK・NGをどうやって決めるか(初心者の映画制作講座)

撮影現場でOK・NGをどうやって決めるか(初心者の映画制作講座)

撮影現場。

演技がうまくいかなくて「テイク2」。
そしてまた失敗して「テイク3」・・・

これ、テイクを重ねる、と言います。

で、例えば4回目にうまくいって「OKです」となる。
撮影の記録係は「テイク4:OKカット」などと書くわけです。

撮影現場で「どのテイクがOKかNGか」を決める。

これ、すごく普通のことなんですが、
僕は昔から、どうもこれに疑問があったのです。

プロの世界、ハリウッ

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自分の作品に出演するということ(初心者の映画制作講座)

自分の作品に出演するということ(初心者の映画制作講座)

自分の作品に出演するかどうか。

時々、話題に挙がることですね。
これ、監督さんによります。

当然出たい!という監督さんもいるでしょうし、
出るなんてとんでもない!という監督さんもいるでしょう。

出た方がいいのか、出ない方がいいのか、
なんて議論は、好きずき以外のナニモノでもないので、
今回は違う視点で書いてみたいと思います。

まず、出演するパターンを考えてみましょう。

【その1】出てみた

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映画を作る人がよくするお願い事(初心者の映画制作講座)

映画を作る人がよくするお願い事(初心者の映画制作講座)

映画を作る人から、いろんなお願いごとをされる立場になりました。

映画を作りたい人を応援する、というのがカルフの活動の源泉ですから、僕としてはできる限り応えたい。

ただね、

ものによっては、「うーむ・・」というお願いもあるのです。

頼んではいけない、のではありません。

頼む時は、自分の要望だけでなく、頼まれた方がどう思うかをしっかり考えてほしいんですね。

今回はよくあるお願い事について2

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結局、どのカメラを買ったらいいのか?(初心者の映画制作講座)

結局、どのカメラを買ったらいいのか?(初心者の映画制作講座)

「結局、どのカメラを買ったらいいのか?」

今回は、究極の質問に、ズバッと回答してみたいと思います。

カメラをどれを買うべきか、というのはなかなか根深い悩みでして、皆さんそれぞれ、お困りのようです。

僕のところにも、カメラについての多くの質問が来ます。
それらの質問は、だいたい次のものに集約されます。

とにかく自分の思う最高の映像を撮りたい

しかし金は無い

どれを買ったらいいのか分からな

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「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)

「決定稿」の本当の意味(初心者の映画制作講座)

シナリオが完成すると、それを「決定稿」と呼びます。

撮影が終わると、「クランクアップ」と呼びます。

編集が終わると、「完成」と呼びます。

映画制作って、それぞれの段階で「終わり」があるんですね。

個人で映画を作る人は、この「終わり」を『自分が満足したとき』に設定しがちです。

これは危険。
いつまでたっても先に進まない、という結果に陥ります。

それぞれの「終わり」の後も、変更することって

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自分の平凡さに気づけるかどうか(初心者の映画制作講座)

自分の平凡さに気づけるかどうか(初心者の映画制作講座)

※最初にお断りをしておきます。
今回の内容は、「毒」と「愛」の両方が入っています。

「いいことを思い付いた!」

映画は、思いつきから企画が始まることがほとんどです。

で、その企画とは・・・

『自分の経験から描くラブストーリー』
『自分がずっと抱えている悩み』
『自分の周りの人間関係』

といったものだったりします。

思いついた人は、鼻息荒く、その内容がいかに素晴らしいかを語ります。

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やる気という言葉は使わない(初心者の映画制作講座)

やる気という言葉は使わない(初心者の映画制作講座)

映画のスタッフや役者の募集ページでよく見かけるのが、

「やる気があります」

という言葉。
ものすごくよく使われる言葉です。

ちょっと質問です。

【A】映画を初めてつくる人
【B】監督3作目の人

どちらかを選べと言われたら、どちらを信用するでしょうか?
あなたの時間を2ヶ月間捧げるとしたら、どちらでしょうか?

どちらも名のある人間じゃなく、会ったこともない人、とします。

まあ、【B】を

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消えモノに注意(初心者の映画制作講座)

消えモノに注意(初心者の映画制作講座)

シナリオを読む時、僕がチェックするポイントがいくつかあります。

そのうちの一つが、
「消えモノがどのくらいあるか」
というものなんです。

「消えモノ」って分かりますか?

文字通り、撮影しながら消えてしまうもの、です。
タバコとか、食べ物とか。

これら消えモノは、あるのと無いのでは、撮影時間がずいぶんと違ってくるんですね。

準備にも、後片付けにも大きく影響します。
それはつまり、スタッフ人

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撮影中に、スタッフが監督に話しかけていいの?(初心者の映画制作講座)

撮影中に、スタッフが監督に話しかけていいの?(初心者の映画制作講座)

あなたは、スタッフの一人として、撮影現場にいます。

知り合いに誘われて来ただけ、というお気楽な立場です。
監督はなんだか気難しそうな人。

しかもすごく忙しそう。ずっと眉間にしわが寄っています。
とても挨拶なんてできる雰囲気ではありません。

荷物番としての役目をおおせつかり、撮影の様子を眺めます。

「はーい、行きまーす!」

ピリリと緊張感が走ります。

「よーいスタート!」

演技が始まり

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余計なものを映さない(初心者の映画制作講座)

余計なものを映さない(初心者の映画制作講座)

ちょっとしたテクニック的なお話を。

例えば、映画を見ていて、主人公の後ろを鳥がものすごい勢いで飛んで行ったら、とっても気になるでしょう。

その瞬間、主人公が話しているセリフを聞き飛ばしたりします。

主人公の隣を、カラフルな服を着た男女が通り過ぎたら、ちょっと印象に残るでしょう。

鳥も、カラフルな男女も、ストーリーにまったく関係が無かったとしても影響を与えてしまう。

余計なものは映さない。

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2カメラ撮影の憂鬱(初心者の映画制作講座)

2カメラ撮影の憂鬱(初心者の映画制作講座)

・1作品、作ったことがある。

・知り合いの映画制作を手伝った。

このくらいのレベルの方からよく相談されるのが、
「2台のカメラで同時撮影したら、楽ですよね!」
というもの。

会話シーンとかって、二方向から撮ることが多い。
だから、それを一気にやってしまったら撮影が早くなるんじゃないか。

この気持ち、よーく分かります。

僕も昔、これを実践したことがあります。

ちょっとこれ、具体的に考えて

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