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オリカワシュウイチ(映画工房カルフのように)
2024年3月9日 20:16
今回は<撮影準備>についてのお話。「準備がとても大切」これに対し、異論がある人はいないでしょう。ところが、撮影の準備、となったとたん、多くの初心者の方は、準備不足になってしまうのです。 * * * *・・このように、現地での様子をあれこれ想像して、そのために準備をする。ですよね?今、さらっと今回のポイントを書きました。それは、【現地での様子をあれこれ想像し
2023年10月6日 06:31
映画の撮影場所のことを、ロケ地、と呼びますね。そして、ロケ地を撮影前に探しに行ったり、その場の様子を確認することを、ロケーション・ハンティング=ロケハンと呼びます。このロケ地についてよく話題に挙がるのが、「許可申請」です。警察に行って、「この日にこの場所で撮影許可をください」と申請することですね。ただ僕は、ロケ地を決める際、許可申請よりももっと大事なこと
2023年5月12日 10:43
学生時代、役者として何本か舞台に立ったことがあります。舞台の稽古というのは、映画の準備やリハーサルにあたると思うんですが、これらは雰囲気が全然違うんですね。舞台の稽古では、役者が常にメインで前に立ち、スタッフはその様子を端っこで見ています。一方、映画のリハーサルは完全にスタッフがメインです。機材やセッティングが完了してから役者を立たせ、微調整に入る。さて、今回は役者の目線から見た
2023年5月4日 23:48
監督や制作陣は、こと撮影となると盲目になる。・・・というお話です。ロケ地が独り暮らしの部屋、もしくは6畳一間なんていうのは、僕の感覚では80%以上の自主映画に登場するシチュエーションです。つまり、個人で映画を作っている人の多くは、独り暮らしの部屋を探しています。で、友人知人のつてを使ってロケ地候補を探しまくります。すると、「いいよ」と言ってくれる人が現れます。そこで、「
2023年4月28日 09:42
全員が、あなたを見ています。あなたは、映像をモニターで確認します。どうやら、問題なく撮れているようです。さっきまでは、問題無ければすぐに「OKです」と答えてた。でも、このカットは違う。なぜなら、これまで2ヶ月間にも渡って撮影が続いてきて、それが今、終わろうとしている・・。念のために手元の絵コンテをパラパラめくって確認します。あなたは、役者・スタッフを見渡して、そして
2023年4月8日 00:44
撮影に入る時、終わる時のかけ声って考えたことありますか?「アクション!」「カット!」これが基本でしょうね。さて、あなたは初めて監督をすることになりました。あなたは何て叫びますか?「アァークション!!」「カァーット!」これが意外とね、恥ずかしい。よくよく聞いていると、皆さん、いろいろアレンジしてるようです。「はーい、行きまーす!よーい、スタート!」「はい!オッケイ
2023年2月25日 21:11
あなたは、スタッフの一人として、撮影現場にいます。知り合いに誘われて来ただけ、というお気楽な立場です。監督はなんだか気難しそうな人。しかもすごく忙しそう。ずっと眉間にしわが寄っています。とても挨拶なんてできる雰囲気ではありません。荷物番としての役目をおおせつかり、撮影の様子を眺めます。「はーい、行きまーす!」ピリリと緊張感が走ります。「よーいスタート!」演技が始まり
2023年2月18日 12:17
「こんな資格をとっている」「こんな技術を持っている」これだけでは、その人の仕事ぶりって判断できませんよね。性格も見ないといけません。短気なのか、のんびり屋なのかも大事でしょう。つまり、人の仕事は、『能力×性格』で定義されます。さて、ここからは完全に僕の個人的な感想なんですが、カメラにも「能力」と「性格」があると思うんです。「能力」とは、もちろん機能のこと。自動補正機能
2022年12月30日 11:32
・1作品、作ったことがある。・知り合いの映画制作を手伝った。このくらいのレベルの方からよく相談されるのが、「2台のカメラで同時撮影したら、楽ですよね!」というもの。会話シーンとかって、二方向から撮ることが多い。だから、それを一気にやってしまったら撮影が早くなるんじゃないか。この気持ち、よーく分かります。僕も昔、これを実践したことがあります。ちょっとこれ、具体的に考えて
2022年12月16日 21:08
映画にとって、小道具はとても重要な存在です。場合によっては、ストーリーのキーワードになったりもします。カルフのワークショップでは、いつも小道具をキーにして物語を考えてもらってますしね。実は、小道具には深い思い入れがあります。20歳の誕生日の夜に最初の作品を完成させたんですが、針金で作った人形を使った作品でした。20歳という人生の節目の誕生日の夜に、たった一人でね。針金人形でホラ
2022年12月9日 09:33
シナリオを書き上げます。内容にも満足し、撮影の準備に入るとします。しかしその"完成したシナリオ"は、その後完成する作品と、あちこち違ったものになっていくのです。そういうことはよく起きるのだ、と知っておいてほしくて今回の記事を書いています。シナリオという形式で完成しても、それはしょせん文字による表現です。映画ではありません。▼それを絵コンテに落とし込んでいきます。すると、
2022年11月18日 21:44
ある人がこんな感じで話をしました。これ読んでて伝わりましたか?一体何が起きてんだよ、と思いませんか?こんな話を聞かされると、イラッときませんか?少し文章を手直ししてみましょう。とたんに分かりやすくなったと思いませんか?今回は、映画の「撮影」と「編集」のお話なんです。ひとは、自分の体験談を話す時、頭の中にその映像を思い浮かべながら描写していきます。その描写において、一
2022年11月11日 10:35
ちょっとテクニカルな話をします。絵コンテを見て、そのカットの撮影が簡単かどうかってすぐ分かりますか?ヒントは、カメラマン及びカメラが動くかどうか、にあります。僕は絵コンテを描く時、つまり、シナリオを読みながら「どうやって撮影するかなー」と考えている時、自然と、カメラマンの撮影方法について考えています。絵コンテの一コマ一コマを描きながら、その具体的な撮影方法をイメージしているんですね
2022年10月30日 07:38
朝、撮影のために家を出ます。あなたはどれだけ荷物を持っているでしょうか。撮影用のカメラを持ちますね。バッテリーとかメディアとかレンズとかいろいろあります。三客やマイクやブームまであるかもしれません。シナリオや絵コンテ、デジカメやペンなどもあるでしょう。ケーブルやレフ板や軍手なんかもありますね。家の玄関を出てから、ロケ地や集合場所までどうやって移動するでしょうか。最寄駅まで