ITエンジニア日記: 転職活動開始数日で第一志望内定 / この1年の振り返り

「転職のことをテーマに書こう」という意識は強くあったが何を書くのかについてはノープラン。気のままに書いてみる。

退職から転職まで

様々な事情から前職を自己都合退職をした。(誰が見てるかもわからないので特定のため詳細は控える)
正直そのあと自分の人生をどうするかについて何も決めていなかったし、
いっそITエンジニア自体をやめてもいいな、と思うぐらいに結構追い込まれていたが、
あるワードでなんとなくググっていたら福祉に関するエンジニアの求人が見つかり、
そこを読むに連れ「ここで働いてみたい…!」という気持ちが高まったので、転職サイトのプロフィールを充実させてコンタクトを取ってみた。

そして面接を受けに行ったら、本来1回で決める予定じゃなかった所、
あまりにお互いマッチしすぎていたのでその場でもう内定が出てしまった。

吸い寄せられるかのようにハマるべきピースがハマったような不思議さだった。
自分の人生には何度かこういう「こんなに都合の良いことがあっていいのか」があったので、「またか」、という感じがある。

業界的には福祉系のIT企業なんだが、
「なぜ自分は働くのか」という所を深く考えると、
自分自身の幸福のためだけに技術力を高めたり仕事をしたりというのが多分しんどく感じるようになってきたんだと思う。

他にも数日で多くのスカウトが来てたので、年収という面だけで見ればもっと上のオファーも目指せたとは思うんだが、
そういうものよりも「本当にやりたいこと」を重視したいと思ったので内定を承諾した。
何より、次は最低5年は居続けたいと思うので、ならそこに所属するのに相応の理由がほしい。

何年か前から「いつか自然環境保護とか、公共のためになるような仕事をやってみたいな。そういうものをITエンジニアとして携わることは必ず出来ると思うし」というような事をぼや~っと考えてたが、
それと同一ではないにしろ社会貢献に関わる仕事を見つけられたのは良かったし、
何より、その求人を見つけて「ここに行きたい」と思った瞬間から自分のメンタルがしっかり地に足をつけた感覚すらあった。

1年前から今までの変化

エンジニアとしての1年の変化を、余談的に振り返ってみようと思う。

英語学習が継続できた

まず英語学習が1年以上続いたのは間違いなく自分の資産になったな、と思う。
リーディング主体の勉強をしているが、英語に限らない集中力自体が一段階上がった。英語の勉強のつもりが全体的なスキル向上までできてしまった。

モチベーションとしてCourseraとラダーシリーズを選んだのも良かった。
単に英語を学ぶためだけの(速読速聴英単語とかの)リーディング・リスニング教材だとこんな楽しみは絶対に得られなかったと思う。

英語「を」学ぶのではなく英語「で」学ぶ。これは引き続きやっていきたい。

一先ずの目標はCoursera講義や気になる洋書をスイスイと読めるようになることで、
それらで結構「自分、いけるな」と思ったらCourseraに学位コースが幾つもあるので挑戦してみたいなと思っている。いわゆる海外オンライン大学。そこで英語漬けになればそれ自体英語力に磨きがかかるし良さそう。
まあ金銭的に十分な余裕も要るし、求められる英語力も相当なものだと思うので、今考えてるのはどちらかと言うと種まき。
可能性の幅を広げて、未来の選択肢を多くするみたいな…。

マルチスレッドプログラミングの実務経験が積めた

長い間ITエンジニアとして「マルチスレッドプログラミングをしたことがない」がコンプレックスだったが、
Androidで通信とUIの更新とビジネスロジックの実行を同時並行的にやるアプリを作り、
KotlinのCoroutinesとFlowとChannelを使ったマルチスレッドプログラミングをしっかり実践で実体験する事ができた。

Mutexの使い所とか、Atomicやスレッドセーフの概念とか、データ競合とは何でありどう回避するべきかとか、マルチスレッド特有のエラー時の処理とかそういうものが体感レベルで身についたと思う。

詳解Kotlin Coroutinesという本がとても役に立った。
Go言語による並行処理もとても良い。

自分の今の主たる興味はマルチスレッドプログラミングだろうなと思うぐらいには面白いと感じているので、もうちょっと深めていきたいなと思う。

とりあえずはGoのゴルーチンとチャネルで何か書いてみたい。

基礎の理解を疑う姿勢が身についた

これは「世界一流エンジニアの思考法」というマイクロソフトの方が書いたエンジニア向けビジネス書に由来する話だが、

普段使っているツールや言語の基本的な機能についても「本当に自分はこれを理解できているだろうか?」としっかり疑い、
基礎の基礎から十分に理解していく姿勢が大事ということをやっと理解するようになった。
単なる意識レベルの変化でしかないが、むしろこの意識レベルの変化ほど決定的に自分を変えるものもない気がする。

読んだあとに考えると自分もあまり分かってないまま使ってる技術が多すぎるな、と思ってしまった。

オライリーの
プログラミングTypeScript ―スケールするJavaScriptアプリケーション開発
初めてのGo言語 ―他言語プログラマーのためのイディオマティックGo実践ガイド
を購入したので、とりあえず通しで読んでみようと思う。時間もあるし。

ほか、本を読み終えたつもりでいるけど実はちゃんと分かってない話題も多いと思うのでそういうのも学び直そうと思う。

使ったことのない技術でもドキュメント読めばなんとか出来るようになった

1年以上前の自分だとAWSの使ったことないサービスを突然使ってこれをしてねと言われても何がなんやら…という感じで、ドキュメントを読もうにも取っ掛かりもわからん…という感じだった気がする。
じっくり本読んで時間かけたらなんとか、という感じ。
ただ、数か月前にAWS Cognitoを使って簡易認証を作るぞ、という仕事が発生した時に、
AWS CognitoもAWS SES(メール認証で使う)も何の知識がないまっさらな状態から、
地道にAWSドキュメントと、AWS SDKドキュメントを時間かけて読んでいったら、
3~4日で「あ、そういうことか」と分かる瞬間が訪れて、そこからは割と難なくスイスイできた。

前までの自分からは考え難いほどの成長だなと思うが、
多分「英語リーディングで培った集中力」と「基礎を疑う姿勢」の2つが良い方に作用したんじゃないかなと思う。

まとめ

1年以上前に自分が書いたブログを見ると、まあ当然だが「できてないな~」と感じることがすごく多い。
そして1年振り返ると、「そもそも1年そこらで人は大したことができないんだな」と感じる。
もっというと「これをやったほうが良い」という意識がどれだけ強くても、「難易度が高すぎて無理でした」というパターンが自分の人生には多々ある。

別の記事にも書いたが「ベスト」と「可能」は違う、という話で、
今までは「ベストな道」にあまりにもこだわりすぎていたんだろうな。
これからは「現実的に実行可能」という狭い範囲でいいから確実に出来る事をやっていこうと思う。
とりあえずはそれだけかな。無理しても無理なもんは無理なので。
あまり難しく考えずできることだけやっていく。

あと最後に。自分は何事も真面目に考えすぎる傾向があるし、それ故に自分で自分を苦しめ、更には他の人にまで波及するという場面が何度もあったのを自覚しているので、
「適当に生きる」というのを意識してもいいのかな、と今では思う。
なので目標とか特にはっきりとは掲げないでおく。

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