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サステナビリティしよう(sustainability karna)

SDGsを専門とするコンサルティング会社の本格立ち上げを手伝うことになったのをきっかけに、サステナビリティの世界にはじめて触れたのは、2017年末のことでした。2015年9月にSDGsが策定されてから2年経っていましたが、まだ周りでSDGsというものを聞いたことのある人はほとんどいなくて、かくいうわたし自身も、当初は長期投資とは縁の薄いヘッジファンドに所属していたこともあり、まるで馴染みのない概念でした。

SDGsとかESGとかCSRとかアルファベット3文字の言葉ばかりで覚えられないよ(SDGsは3.5文字ですが)、なにそれ食べられるの?といった反応も冗談ではなかったし、日本を代表するような大企業のトップですら「なんで欧米が勝手に決めたルールに従わなければならないんだ」と真顔でご立腹されていた、あの頃から3年半。SDGsやサステナビリティの認知という点では、世間は驚くほど変わり、いまやメディアやSNSでふつうにSDGsが扱われ、サステナビリティに関する話題があちこちで語られるようになりました。

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SDGsの素晴らしい点のひとつは、食べ物や健康、教育、水、電力、気候、自然環境など、人々の生活と近いテーマが目標に設定され、だれもが「自分ごと」として考えやすいことです。どんな小さな試みでもサステナビリティにつながる、そんな気持ちにさせてくれます。

一方で、企業には、利益をあげてお金を動かし経済をまわす大事な役割があります。本業の利益の一部を使って寄付などすることをサステナビリティだと考えている企業も少なくないかもしれませんが(それはきっと狭義のCSRです)、本業がそのまま持続的な社会をつくることにつながるように、ビジネスのあり方を考えてみれば、それも「自分ごと」になります。

利益の追求や企業価値の向上と社会課題の解決を両立させるには、どんなふうに組織や事業を運営していけばよいのか。どんなアクションを起こすのか、どんな人たちを巻き込んで進めていくのか。

そうしたことを常に話しているうちに、所在地や規模にかかわらず、具体的になにかをしたい企業や組織と一緒に考え、行動を促すことを通じた支援できればと思うようになりました。そして、よりフットワーク軽く動けるように、サステナビリティに触れるきっかけをくれたコンサルティング会社を卒業し、新たに株式会社karnaを設立しました。

社名のkarna(カルナ)は、わたしが4年間を過ごしたパキスタンの公用語であるウルドゥー語で、する・行うの不定詞(to do / doing)を表します。サステナビリティの実践にはなによりも行動が必要であり、その行動を支援したいという想いで名付けました。

karnaはほかの名詞と結びついてさまざまな結合動詞をつくります。働く(kaam karna=「仕事」+「する」)、考える(khayaal karna=「思考」+「する」)、話す(baat karna=「話」+「する」)といった具合です。電話する(telephone karna)という結合動詞もあります。

それなら、サステナビリティする(sustainability karna)もありです。考え、話し、働き、そうした行動がサステナビリティすることにつながっていく。SDGsが目指す「世界を変革する」ための大きな力をもつ企業や組織の、いろんなkarnaを応援するため、わたしたちもこれから大いに行動します。

サステナビリティに取り組みたいけどどうしたらいいの、とお悩みの企業や組織の方々に、karnaがいたら助カルナ、karnaのお蔭で本業も儲カルナ、といっていただけたなら、本望です。

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