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コロナ禍での総合型選抜、学校推薦型選抜の出願、大変でした。

今年からAO入試が総合型選抜、推薦入試が学校推薦型選抜、と名称が変更になっただけでなく、今年からこのふたつの入試にも、幅広い学力を重視するという観点から、学力検査が課される方向へと 変わっています。それだけでも、動揺する所へ、コロナ禍で、休校になったり、9月入学説が湧いて出たと思ったら、一気に消えたり、オープンキャンパスが中止になったり、さらには文科省から 出願や受験日程を遅らせるように要望が入ったりで、もうカオスな年となっています。

コロナが来年終息しているかはわかりませんので、参考になればと思います。

オープンキャンパスはどうなった?

中止、もしくは、定員をかなり制限して、予約制。これも刻々と変わるので、受験を考えている大学のHPはこまめにチェックしておく必要があります。あるいはオープンキャンパスは中止の代わりに、ごくごく少人数で キャンパスツアーを行ってくれる大学もあります。しかし、これとて、突然HPで告知され、我が家が滑り込みで申し込めたところは、各時間帯3組、とか2組とかの超少人数なので、あっという間に埋まってしまいました。

もちろんwebオープンキャンパスをどの大学も用意していますが、やはり、現地の足を運んで大学を見るのに勝るものはありません。学生さんが案内してくださるミニキャンパスツアーにも参加しましたが、学生さん目線のリアルな大学生活が聞けて、とてもよかったですよ。3人の学生さんが 専属でついてくださって1時間半も丁寧に案内してくださいました。

我が家は関西なので、オープンキャンパスも開催されるとこが多かったのですが、東京はまた事情が違ったのでは、と思います。

ですので、強くお薦めするのは、少しでも受験を意識する大学があれば、できれば高2のうちに行っておきましょう。実際、第一志望の大学は今年はオープンキャンパスも、見学ツアーも一切なかったので、去年参加しておいて本当に良かったと思っています。

進学相談会

例年は色々な会場で、合同説明会というような形で進学相談会があるようですが、今年はそういうものも中止のところが多かったようです。またあったとしても、感染のリスク(受験生ですからね!)を避けて参加を躊躇する人も多いので、大学側は”ウェブ相談会”のようなものを用意してくれました。これは事前に予約しておいて、webで面談形式で、質問などに答えてもらうもので、これは受験生側からすると、とてもありがたいものでした。

出願の日程は?

コロナによる休校があったので、総合型や学校推薦型は出願時期が早くその影響を受けるので、時期をずらすように文科省からの要望があり、実際総合型に関しては、近くになって、後ろに出願日程をずらす、という措置がとられましたが、これも、すべてHPでの告知なのでご注意を。

学校推薦型も、試験日が全体的に、去年より少し遅くなっています。

総合型選抜の内容は?

志望理由書と小論文と面接と、というイメージが強いこの試験ですが、学力試験があるところもあります。ただ学力試験だけで判断ではなく、小論文や面接の配分も大きく、志望理由書も採点されるところもあるので、かなりの時間を割いての準備が必要になります。夏休みには、志望理由書には遅くとも取りかかる方が安心です。また小論文は、短期間でかけるようにならないので、これは1学期からは書く練習を積んでおくといいと思います。

学校型推薦選抜の対策は?

これは学校長の推薦状が必要になると思いますので、高1からの評定をしっかり取ることですね。学科によって筆記試験の内容は様々だと思いますが、小論文や面接も課されるところもあるので、総合型選抜同様の対策が必要と思われます。また英検などの資格も重視されますので、これも計画的に受験しておくことをお勧めします。特に今年前半は コロナのために、こういう検定試験などは中止や延期が多く、予定した通りに受験ができない、ということも起こりましたので、これも早め早めに。文科省からは、そういう状況を考慮して、結果ではなく、過程を重視するように、と通達があったようですが、そうはいっても、実際に、資格欄に取得級を書いた方が強いですよね...


併願?専願?

普通に考えると、第一志望の大学が最後にくる場合が多いと思います。一般選抜を考えているのであれば、第一志望を専願の総合型か学校推薦型で受ければいいと思います。が、我が家の場合、一般選抜を考えておらず、つまり、総合型と学校推薦型の併用での受験なので、第一志望以外は併願で出願となります。専願か併願を問わない大学もあれば、「専願だと、併願より10点ほど合格点が下がります。」とか「限りなく専願に近い併願です」とはっきり言われるところもあります。そして学校の推薦状の必要のない総合型などは、倍率がかなり高くなる傾向にあります。

第一志望が最後にくるのであれば、それ以前の受験で、安全校、妥当校、挑戦校という風に受けておく必要があります。その場合各校の合格発表日と第一次入学手続き日までしっかりチェックしておかねばなりませんね。

余計に大変だったこと

我が子は、分類が”在外教育施設”ということになり、大学によっては入試資格審査なるものを受けねばなりませんでした。高校からも、「願書を見て大丈夫と思っても、とりあえず大学に連絡して受験の可否を確認してください」と言われました。審査が必要の場合は、出願書類より他にも複数の書類を求められますし、審査申請の締め切りは 出願締め切りよりもかなり前なので、審査が必要な方は、日程にも注意しましょう。

いざweb出願となって、在外教育施設を選ぶと、次へ進めなくなったり、もあり、その都度大学と連絡を取り、おかげで、受験校には 名前を認識されてしまいました...

おまけ

今時は、写真はアップロードなのですが、大きさ的には規定内なのに、なぜだかアップロードできないこともおこったり。受験をするときにメガネを着用の場合は、メガネをかけた写真を、という大学もあり、写真屋でメガネなしをすでに撮っていたので、メガネありはiPhoneで撮影してだしましたが、こちらでも問題なくいけました。(ただし、後ろに模造紙を貼って、背景無色などの準備はしました)

各大学、提出書類も微妙に異なりますし、上記のように写真の細かい指定もあったり、封筒サイズも指定のところもあれば、指定なしのところもあります。とにかく隅々まで募集要項を読むことをお勧めします。

まとめ

総合型選抜、学校推薦型選抜を考える方は、早いうちから対策を始めておきましょう。今は、塾や予備校も、総合型選抜用の対策コースもあるようですし。

そして早めにオープンキャンパスなどへ足を運び、情報収集をすることをお勧めします。

あとは、一にも二にも、HPをまめにチェックして、わからないことは大学に問い合わせ、募集要項をしっかり読むこと。4人目にして、初めて、日本の大学を普通に受験するので、私は実は日本の大学受験は初体験(上の3人は内部進学、指定校推薦、アメリカの大学進学でした)。なので、勝手もわからないところに持ってきて、コロナで上海に戻れず、先生方とのやりとりも全てチャットや電話。書類を送ってもらうのも、常に余裕を見ておかないと国際便なので安心できませんでした。

総合型の結果を待ちながら、学校推薦型の出願準備、という感じで、なかなかスリル満点の日々なので、心を平静に保つ努力が、実は一番大事かもしれません、いや、これ真剣です💫

最後に

東京の方の大学は、早い時期に、本来の面接と小論文というのを 早い段階にweb面接だけ、などコロナ禍での入試方法を切り替えたところもあるようです。また全国で感染者がじわじわ増えてきています。散々文科省の方針転換で振り回されてきた今年の高3生達が ちゃんと入試を受けれる状態が続くことを あとは祈るだけです。

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