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食べ尽くした…

朝、アゲハチョウの幼虫が柚子の苗木のプランターからいなくなっていた。

前蛹になるにはまだ少し早い気もするし、排泄物の痕跡もない。
周囲を探してみると、となりの鉢を載せている簀の上にいた。

餌を求めて出ていったらしい。

そうはいっても、アゲハが食べるような植木はもうないし、水遣りで濡れてしまうのもどうかと思い、箸でつまんでもとの苗木に戻してみた。

黄色いツノを出し、妙なニオイを撒き散らしながら怒っていたが、やはりお腹は空いていたらしく、わずかに残る葉を刮ぐように食べ、葉脈まで齧っていた。

蝶といえば、今朝幼虫を移動させているときに、ルリシジミチョウが飛んできて、しばらくまとわりつくようにチラチラと行き来していた。

おたくのお子さんじゃありませんよ〜と呟きながら横目で様子を見ていたが、ルリシジミチョウのほうは卵を産みつけられそうな場所を探していたのか、ベランダにある植木をひと通り確認すると、そのまま飛び去っていった。

虫もイロイロ忙しい。

幼虫は、明日にはもういなくなっている気がする。
文字通りのハングリー精神で、たくましく生き延びていってほしい。

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