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播磨陰陽師の独り言・第三百十四話「大陸趣味」

 C国の政府は別として、あの国そのものは好きです。
 私の感性は江戸時代のままなので、当時の人々が好むものは好きな訳です。大陸趣味とでも申しましょうか?
 幸いにしてネットで好きなたけ情報が手に入るので、普段はYouTubeなどでチャイニーズ・ポップスなどを眺めています。どちらかと言うと、今の中国語より、台湾語の方が好きです。単なる耳障りの問題なので、趣味のようなものですが、漢字も昔のものを使っていて懐かしく思います。漢字と言ったのは、時々、台湾のニュースを見ていて、字幕が入っているからです。昔の字を使っている字幕は、感覚的には漢文なので、ある程度、分かります。もちろん台湾語は分かりませんが、古文系なら何とかなります。
 さて、北京へ旅行した時、胡同《ふーとん》地区へ観光に行きました。胡同と言うのは北京の古い街並みを保存した地区のことで、〈路地裏〉と言う意味です。ここで昔の北京を楽しむことが出来ました。
 自転車についた人力車みたいな乗り物……〈自転車力車〉と言いますが……に乗って胡同を走りました。そこはまるで、昔の中国にタイムスリップしたような雰囲気でした。街並みも、とても気に入りました。どこを見ても懐かしい中国の雰囲気の胡同を出て、北京のデパート街へ行くと、街は近未来的に変わりました。その時は小雨が降っていて、やんだ路地を歩いていると、何と青空が見えたのです。
「北京で青空は珍しいです」
 と、ガイドさんが言ってました。
 北京のどこだったのでしょうね? あのデパートばかりあった地区は……。高い大きな建物ばかりが混み合っていました。北京には地震がないからか、やたらと細長い建物が多かったような気がします。
 私はC国の音楽が好きです。C国に限らず、東南アジア全般の音楽は好きですが、K国のは好きではありません。これは差別とかではありません。ただ、K国の言葉が音楽的に美しくないと思うからです。単なる好みの問題です。だからK国のドラマも見ません。耳障りが良くないのです。北○鮮のニュースなんか最悪だと思います。彼らはなぜ、いつも怒っているのでしょう? そんな風に聴こえています。
 それに比べて台湾の言葉は、いつまででも聞いていられます。美しい響きだと思います。フランス語の歌も耳障りは良いので好きです。東南アジアではありませんが……。

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