見出し画像

何故、ギターの音が出る?

はじめに

特に、原理や物理的な知識を持っていなくてもギターは弾けます。
知識をつけたからといって、ギターの技術が高くなるともいえません。

ただ、自分が行っていることの原理や理由を知っていると、より楽しくギターを弾けると思うので、ちょっと考えてみませんか?

公式などは使わず、かなり基本的な部分だけのお話になりますが、楽しんでいただけたら幸いです☺️

音=物体の振動

まず、ギターの物理を考える前に、「音とは何か?」ということについて考えていきます。

音は、何らかの物体が振動し、その振動を伝えるものを経由して聞こえます。
振動を伝えるものは空気に限らないのですが、今回は空気を伝わってくる音について考えたいと思います。

例えば、鈴を振ると「リチーン」と音が鳴りますね🔔

この時、「鈴の本体が振動する→近くにある空気が押し出される→押し出された空気がその先の空気を押し出す→押し出された分、空気の密度が低いところができ、その分、密度の高いところも出来る→物体の振動が続けば、また近くの空気が押し出される」ということが繰り返されます。

下に、イメージ図を貼ります。

黒丸が振動し、空気の密度の高いところ、低いところが出来ます。
この図では、密度の高いところを濃い青、低いところを薄い青で表わしました。
それを、空気の密度を縦軸にとったグラフにしたのが上の波線です。

音を表わすのに、図の上のような波線で表わしているのを見たことはないでしょうか?
音は、実際にはこのようなウネウネした進み方をするわけではありません。ただ、この方がイメージはしやすいですね。

ギターも「弦を弾く→弦が振動し、周りの空気を振動させる→音になる」という感じです。
弦の震えは目にも見えやすいので、鈴よりも分かりやすいかも知れません。

音の大きさ

ここから先は

1,393字

¥ 100

この記事が参加している募集

物理がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?