yusuke@借りぐらしnote
愛しさの礫は背中を向けても
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愛しさの礫は背中を向けても

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べったりしていたのはいつまでだったのか。
そして、べったり出来なくなっちゃったのはいつからだろうか。

今でも娘の誕生したその日のことははっきりと覚えている。きっとずっとこの先も忘れることはないんだと思っていて。我が家にとって待ちに待った女の子で、ここに至るまで葛藤も多かったから。

「良かったですね、女の子ですよ!」

その時も出産には立ち会っていた。そう言って助産師の方から声をかけられて性別を初めて知った。僕らは出産まで性別を聞いていなかったので、最初の反応は「本当?」ってぐらいだった気がする。嬉しい気持ちよりも驚きの気持ち。

女の子はやっぱりなんだかいつもと違ってかわいい。
他に言葉がないのだけど、愛しさの度合いが全然違う。もちろん、男の子だって可愛かった。それとこれは別問題。
わかる人にはわかるはず。

そんな娘ももう今日で12歳になる。
すっかりママと同じぐらいの身長になっているけど、線は誰に似たのか細く華奢なままだ。

末っ子気質ってことはないけれど、唯一の女の子なのでママとは仲がいい。いや、結構朝は弱いので怒られているが女同士そこは良好だ。
そしてパパとはと言うと、なかなかね。保育園ぐらいまでは手を繋いでいたけれど、それ以降は僕自身も一緒にいれる時間が少なくなっちゃったおかげで比較的ドライだ。

特段嫌われてるってことはないけれど、かと言って仲良しじゃない。

そんなものだろう。パパと娘ってものはいつか離れたら一旦は大人になるまでは離れたままになるのだろうから。寂しいけどね。
こうやって背中を向けたこの時から、パパの一方的な片思い見たいのが始まるんだろうな。はぁ、片思いなんて切ないや。

12歳ともなると女の子から女性へと変化も始まっていくだろうし、それを親として認めて見守ってあげなくてはならないのは理解している。
これは男も女も違いなく、思春期に差し掛かったらある意味尊重するところは尊重しなくてはならないのはわかるから。

ただ、尊重と放任を混在させずいたいかな。そんなふうに思う。

「Kちゃん誕生日おめでとう!」
偶然にも仕事が休みの日だったので、帰省して直接おめでとうを言ってあげられた。間接的に伝えるよりも気持ちいい。

本人はこちらに見向きもせずに「うん」とだけ返事。
そんなところ早くもママに似てきてやや不安になるけれど、それでも娘のことは大好きで仕方ない。どんな性格だろうと、どんな姿だろうと世界一愛しいのは娘なので。
愛しさの礫は次第に成長してく。

来年には中学生。恋もして、部活も始まって、受験も控えて。
パパの想像以上に成長速度は上がってく。置いていかれないように見逃さないようにしたいものだ。

いつまでも「おめでとう」を伝えてあげたい。
君が生まれてきてくれたことは本当に幸せなことなんだから。

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別の場所で長年書いてきたnoteをここでは自分のペースで公開していきます。気ままに自分の思考と感情を文章に委ねてエッセイや小説にしたためて。ただ静かに書いていたいだけなので、借りぐらしの場所をここに。